見出し画像

生き様

つくる、とは
誰かを救うことではない。

何より自分勝手で、がむしゃらで、この世でたった一人の自分を小さな地下の深いところから救い出すことなのだと思う。たとえそれが暗く不快で、やっと差した光も一瞬で見失う、そんなことの連続であっても。
その血走った瞳や流した汗の生々しさは時に見る者の共感を呼び、勇気づけ、世界に大きな変化をももたらす。歴史を変えた革命家や何百年も愛され続ける物語を紡いだ先人たちもきっと、鬱蒼とした不安や自身に燻る希望で溺れそうになりながら死に物狂いで創り続けたのだろう。ただ自分が生き延びるために。

考えるな感じろ。他の誰を救おうとする必要もない。小さな体にごうごうと渦巻く巨大な創造性、ただ一点に集中し、そのエネルギーを感じるままに型取っていく。それこそが「つくる」であり、自分を救うと同時に他の誰かを救う、唯一の方法なのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?