死ぬのも面倒くさい

先週の土曜、病院に行った。先週の土曜!?あれから一週間も経っているのか……。全然3日前ぐらいの感覚だった。

話を戻す。夜勤明け、寝ずにモーニングでも食べて時間を潰してから病院へ行くつもりが、家で少し眠ってしまってモーニングも食えず電車にも乗り遅れた。しかし、時間で一応予約はしてますけど先に来た人から番号札を配りますよ♪って感じの病院なので、遅れても他の患者の迷惑にならずに診てもらえる。自分が少し余分に待つだけ。このシステムは超便利だなあと思う。
ここの前にかかっていた「大手精神病院」みたいな所は流石の大手、医者が分刻みで動いているらしく遅刻の電話をしたら「今日はもうその先生は空きがないので診られないです」と言われ、次回の診察で「あの、時間通りに来てください。こっちにも都合があるんで」と責められる始末!もちろん遅刻している俺が100悪いので、項垂れながらハイと返事をするしかない。こっちも時間通りに家を出たいという気持ちだけは人一倍あるんすよ、何故か行動が伴ってないだけで……。助けて!

そんなこんなでその物凄い山奥にあった大手病院は通うのが大変だとかなんやかんや理由をつけて転院して、こちらで普通にそれなりに通院ライフをやっていたのですが。さよならはいつだって突然だよね。ガラス扉に貼り出されている「閉院のお知らせ」。
廃業すんの?と思ったが、医者が他の病院に行くかなんかでこの病院は無くなるらしい。で、春からは他の病院に紹介するから各々頑張ってね👍って事らしい。
新しい場所新しい医者新しい環境の事を考えるとかなり不安、緊張、憂鬱が一瞬にして体内を駆け巡ったがとりあえず薬を受け取ってカレー食った。

普通の喫茶店の普通のカレーセット750円。これが一番いい

その後、ジジイの溜まり場みたいなめちゃくちゃ小さい図書館に行った。パソコンとかiPadとか置いてあるけど読むものは新聞ぐらいしかない。あと「なんらかの資料」といった感じの映像や音楽が沢山並んでいて自由に手にとって再生できるようになっていたが、ジジイ達は特に興味を示していない。新聞を読むか、パソコンをカチカチしているかの二択に分かれていた。俺は持ってきた文庫本があったので椅子に座って読んだ。座りやすくていい感じの椅子。また空き時間ができたらここで休もうかな、と思ったが、もうすぐこの病院に来ることもなくなるんだった。

いい時間になったので、近い将来通う事になるかもしれない病院の下見に行った。道中はまあまあの田舎で、畑や農園が道の両側にある。でもこれくらいは歩けるかなあという距離だったので、紹介先はここにしようかな。まだ迷っている。

それから、読んでいる本が読み終わりそうだったので新しい本を買おうと思い、マップアプリを頼りに一番近い本屋に向かった。着いた先は地元の人しか来ないような小さい本屋で怖気付いたが、せっかく来たので恐る恐る入ってみた。
本棚を睨み、これでもかと睨み、文庫の棚を隅から隅まで見てようやく一冊選んだのは江國香織の「つめたいよるに」。どこかで読んだ事はある気がするけど、どんな話だったかと思って。あと川上未映子の夏物語がずっと読みたいんだよな。それにしようかとも思ったのに、650ページぐらいあるので値段と重量に躊躇してまだ買えていない。
本を購入したあと少し待っていてくださいと言われ、暫くして奥で何かごそごそしていた店員さんが薄い箱を渡してくれた。職業柄、それが雑誌の付録が入ったダンボールだ、とすぐにわかった。店員さんはオマケをつけてくれたのだ。
嬉しかった。すぐにありがとうございます、と言ったけど、上手く嬉しそうな声が出せたか自信がない。でもマスクの下でずっとニヤニヤしていた!

その気持ちのまま居酒屋に入ってカウンターで酒を飲んで海鮮を食って帰ってきた。
家でオマケを開けたら、サラサラした生地のエコバッグだった。デザインは正直自分の趣味ではないけど、嬉しくって一生捨てられない。

っていうのが先週の土曜日です。それからはずっと家でアーと言うか寝るかをして、バイトの時だけギリギリの時間に布団から出て出勤している。
かなり生活が終わってる。布団にいると、っていうか家に居ると何にも出来ないんだけど皆はどうしてるんだ。風呂、洗濯、食事、人が人として社会でやっていく上で必要な事が全く出来ていない。これずっと言ってるな。ずっと解決してないから。病院でも毎回動けるようになりたいって言ってて実際に薬も結構変えて色々試してるんだけどなんか良くならない。そして何もできない事も、外に出ようとしても外に出られる状態になるまでに時間と気力がかかるって事も、希死念慮に結構なダメージを入れてくる。

何もかも面倒くさい。人の目がない事が生活の出来なさに拍車をかけているのかもしれないな。月に一回でも誰かが来てくれればその為に部屋の状態を維持しようと思えるのかもしれない。あー。孤独だ。さっさと死にたい。

年末年始に母と過ごす時間があって、その時初めて母は俺が居ないと一人なんだって気付いた。年末の空気が嫌いだから家を出てからは毎年、年が変わる瞬間もバイトを入れていたんだけど、その間母は一人でテレビを見て年を越していたんだと。この歳になって初めて気付いた。正直、そこまで考えが至ってなかった。
母の残りの人生がどれぐらいかなんてわからないが、なるべく会っておかないとなあと思った。というか現状、こっちは会う人が母しかいない。母には長生きしてほしいと思うし、母より先に死ぬ訳にはいかない。置いて行きたくない。

ってのは本心で、それはそれとして一刻も早く人生を辞めたいっすね。これも本心。心がふたつある〜。自死でもしたら母はいろんな事を考えるだろうなと容易に想像できてしまうので、いい感じに死なねえかなと思っている。ポーンと。漫画みたいにあっさり。「あー、こりゃ駄目だ」と犬も猫も鳥もため息を吐くぐらいのカジュアルさで。でも現実はそうもいかんし。痛いのも苦しいのも嫌だ。

あー死にたくねえ。好き好んで死ぬやつがあるかよ。やりたい事めちゃくちゃあるわ。見たい物も聞きたい事も。生まれてしまったからにはしたい事全てをやり尽くしたい。行きたい所全部に行きたい。でも無理っすね。金も時間も気力もない。唯一若さだけはあるから、俺はもっと無茶苦茶やったほうがいい!って自分の事ながらに思う。でもねえ。布団の上で座ってるだけでしんどいんだわ。なんなら横になってても疲れるし。死ぬ為に身体を起こすのも面倒くさい。あー。
もうやってらんねえわ!人生!つってね!

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