あつい想い

熱い視線はあまり好まないけれど、暑い陽射しが差すのは好きだ。斜陽でもいいから、さして重要じゃなくてもいいから、温かいぬくもりのようなものが届けば僕は喜んでそれを受け取る。僕の心の部屋が散らかってスペースがなくなるのは、僕の世界が広がるからで、そこに視線が集まるのは、僕の秘密基地が少なくなるということだけど、時に僕は嬉しくて夢中でガラクタのような思いつきを見せてしまう。自分だけの想念が無くなるのは少し惜しいけれども、気持ちよくシェアできたときの気分は格別だ。

僕の世界が少なくなると、僕は他の誰かになってしまうから、全部を明かすことは適わない。けれども、興味を持ってもらえた僕のガラクタが、誰かの中でサクラダファミリアみたいになったら、どんなにか素敵だろう。想いが伝わると絆が生まれ、幾重にも重なった篤い絆は、厚いミルフィーユのようになる。

そんな絆も、横やりには滅法弱くて、他の誰かにフォークなんかでサクサク崩されてしまうから、そんなことにならないように一対一の対話を好む僕は秘密主義だって言われるけれど、同じ言葉をみて、たまには人と違う想いを抱いてもいいと思いながらも、同じ想いの人はいないかなっていつも探してる。

僕のダジャレのような言葉遣いは罪深いことですか。なんとなく、気の合う誰かに響く音を綴りたいだけなのですが。