カルチャーに全社で向き合う時間が予想外の学びも生んでいた話
こんにちは!カミナシHRの井上(@INOUERAY)です。
先日、『カルチャーに全社で向き合うワークショップ』という社内イベントの企画・運営を実施したのですが、その中での自分自身の気づきや学びが大きかったので、noteとして書いてみることにしました。
今回のワークショップ実施の背景や狙い、また狙い通りに得られた成果、そして想定していなかった大きな成果についてご紹介できればと思います。
全社でカルチャーに向き合うワークショップ、結論おすすめです。
全社で時間を使い、カルチャーを見つめ直す
今回ワークショップを実施することになったきっかけは、CEO諸岡を中心に進めていたカミナシのカルチャーを見つめ直すという取り組みでした。
企業カルチャーの重要性は多くの発信や書籍で語られているので詳しく述べることはしませんが、カミナシも企業カルチャーやバリューを最重要視し、バリュー策定や浸透などの取り組みに力を入れています。
▼CEO諸岡のカルチャーに対する考え方を綴ったnote
手前味噌ですが、カミナシは企業カルチャーの非常に良い、かつ特にバリューがしっかり浸透している組織だと感じています。
一方で、「バリューには有効期限があり、その組織フェーズや状況にフィットするように見直され続けるべき。」というのがCEO諸岡の考えです。
こういった背景から今回、全社でカミナシのカルチャーと向き合い、問い直すようなワークショップを実施することになりました。
発散の場として、一人ひとりの思考やアウトプットを後押しする仕掛けを設ける
プログラム設計にあたって、まずは課題設定のすり合わせを行いました。その結果ワークショップ実施の目的を、以下のように定義しました。
この目的をふまえ、今回のワークショップのプログラム設計では、何かを決めるような収束の場にするのではなく、一人ひとりの考えや解釈・想いをひたすら机の上に広げる発散の場にするような方向性にしました。
今回の”カルチャー”というような抽象度の高いテーマだと特に、「自由に考えよう」という大きなお題では思考が進みにくいことが多いです。したがって、思考のプロセスを以下の2つに分けてワークを設計しました。
視野を広げ、無自覚な部分も含めて自身のカルチャーに対する想いや解釈を表現する言葉や概念を見つけること
視野を広げて新たに見つけた概念も含めて、カルチャーに対する自身の想いや解釈について、ひたすら具体を掘り下げること
1つめのワークでは「大量の一般ワードからピンとくるワードを選ぶ」=>「そこから”なぜそれを選んだか?”を答え合わせ的に深ぼっていく」というような形式を取ることで言語化の足がかりをつくったり、2つめのワークでは「好きなカルチャーをピックアップして、その理由を詳細に説明してみる」という具体的な言語化のシチュエーションを設定して、言語化をしやすくなるような後押しをしています。
ワークのアウトプットや事後アンケートの結果をふまえると、成果としては狙い通り、それぞれのパーソナリティも感じる発散した思考やアウトプットが生まれており、狙っていたものが得られた場にできたのではないかと感じています。
ただ、想定を裏切られたこともありました。
対話から生まれた「お互いの見えている景色の微妙な違い」を知る機会
事後アンケートの中で多くの方が共通して挙げていたポジティブなコメントがあり、それは実は私がそこまで強くは狙っていなかったものでした。
何かというと、
「お互いのカルチャーの捉え方の違いを知ることができた」
「特に重要視しているカルチャーの違いやその背景を知ることができた」
という、メンバー同士の「見ているもの・感じているものの微妙な違い」に関する相互理解です。
バリューやカルチャーについては、それぞれが共感して入社してきているので、そこに大きな認識のズレがないのはもちろんなのですが、具体にトコトン落とし込む場を設けたことで、メンバーそれぞれの立場や視点によって解釈や想いに微妙な違いがあることが明らかになりました。
・・・
実は今回のワークではペアワークやグループ内でのシェアの時間を設けていたので、多少は相互理解が進んだり観点の違いを感じてもらえることは想定していました。
しかしながら、そのインパクトが私の予想以上に大きく、参加者の気づきや学びに繋がっていたことは、私にとって嬉しい誤算でした。
同じ組織のメンバーであっても、見ている景色が想像以上に違うことを体感する意義
カミナシでも、これまで立場や価値観の多様性に関する言及や会話なども交わされており、多くのメンバーが多様性に関してベースの理解をしている組織だと思っています。
そんな組織であっても、ワークショップを通じて実際にお互いの価値観やスタンスの微妙な違いを体感し、それがメンバーそれぞれの新たな気づきや学びにつながっていました。これは私自身の大きな学びでもあります。
アンケートの中でも、定期開催の必要性を感じているという声もあり、私自身もそれに同意です。
経営として重要視しているカルチャー醸成・浸透の取り組みの過程で、現在のメンバーそれぞれがどのようにそれを解釈し想いを持っているのかを確認しあう場を今後も設けられればなと思います。
おわりに
以上、全社でカルチャーと向き合う時間を作ってみたら、メンバー同士の相互理解が深くなった、という話でした。
今回のワークショップの企画・運営を通じて、「日常業務の延長だけでは、どうしても立場の違うメンバーの視点を想像するには限界がある」ということ、そして「1つのテーマについて参加者一人ひとりの想いや価値観を具体的に言語化して共有しあうことが、深い相互理解につながること」を実感し、その場を設ける意義を強く感じています。
こんなカミナシで働いてみたい!カミナシのカルチャーに興味がある!という方、ぜひエントリーやMeetyでコンタクトしてみてくださいね!
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