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【論考】井上和音さん流グリッド

 2023年2月2日(木)。21時07分。

 はい。こんにちは。井上和音です。

 パートタイマーの面接がありました。

 そこで言われたのが「資格とか修得しなかったの?」としれっと。しかし、「あ、これが面接のキーですか」と思いました。そうでした。人生のキーかもしれません。全ての面接でのキーなのかもしれません。今まで全ての面接のキーだとようやく気が付きました。

 親のせいにしてはなんですが、親は「資格よりも実務を先にしろ」と散々言われ、資格修得に関しては一方的に否定を重ねられ、自分の甘さもあったのですが、資格修得のための試験とか、一切受けずに、ただ、本だけ集めて、「知識さえ修得しておけば良いよね」的な考え方になっていました。

 それが全ての間違い。

 資格が普通自動車運転免許しか持っていない人間はできれば必要とされていないのです。

 特に障害者とか、パートタイマーで「時間があるはず」の人達には、「なんで収入が低いのに努力をしないの?」というのが世間一般の見方なのだとようやく気が付きました。

 気付いてはいたのですが。親の反対で全て押し切られていました。

 だけど、もう。貯金だってあるし。自分の車だってある。親がうんぬんとか言ってられない状態にいることは確かです。

 統合失調症発症前の自分は、出来るだけ資格を修得してから就職試験に臨もうとか思っていました。ところが統合失調症が発症しITパスポートでも変な問題が続出し、「自分は資格を取ってはいけないんだ」という妄想にも駆られていました。

 しかしですねえ。まあ。貯金がそこそこ貯まって、障害年金もあるのだから、失敗してもいいから資格試験をもう一度受けてみようじゃないかとか思いました。

 統合失調症でぶっ壊れた問題が出てきたITパスポート試験。もう一度受けてみよう、というか、もう申し込みました。自分のグリッドに「資格試験」というタスクが一つ増えてしまいました。

 親に「ITパスポート試験を受ける」と言ったところ「IDバスポート? なんだそれは?」と言われました。そうなんですよね。それくらいの知識しかない人間に、自分の人生の大半を支配されていたのですね。それくらいの知識しかないのに私のことを、まるで駒のように扱い、「お前は何も知らない」と自分は何もかも知っているかのような雰囲気を醸し出しながら、自分の思い通りになんでもなると思っている人と暮らしてきたわけでした。

 怒りしか湧きませんでした。

 井の中の蛙ということを思いました。

 勝手に申し込みもしました。参考書はついこの前買ってありました。統合失調症全盛期とはいえ、一回勉強のしたことのある分野なので、どうにかなるのかなと思っています。

 問題なのはグリッドです。続ける力。続けないと不安を感じる力。

 「よお。和音」

 とまあ、出てくるわけですね。《願望》のオキルドさんが。

 全ては理想で、とても美しくて、現実には存在し得ない《願望》のオキルドさんが。

 「《現実》じゃなくて《現代》にして欲しいけどな。俺に人類が追いついてくれることを楽しみに……。とかどーでもいいか。グリッドだな。グリッドが初出した本を読んだことないのによく勝手にグリッドグリッド言ってるな。やっぱおもしれえわ。というわけで、井上和音さん流のグリッドについて説明するぜ! まず。人間のできるタスクを正方形の枠の中に収める。「とうおこを毎日一投稿」「パートタイマー」「note に記事を移植する」「名言図鑑に名言を一個載せる」「小説家になろうに2記事コピペする」そんなもんか? それに加えて「ITパスポート試験の勉強をする」が加わるわけだ。

 ここでアホな奴は正方形の箱の上に「ITパスポート試験の勉強をする」を加えるわけだ。日本流の残業ってやつか? アホなんだよなあれ。金のために残業しているって聞くけれど、さっさと帰ってブログでも書けばいいのに。金のために働くなよ。社会のために働けって思うんだが違うんかな? 昼間のしょうもない時間を削って、きっちり定時で納めて帰る。それが外国人の普通だろ。それか仕事を仕事にしていない、上手い奴らもいるけどな。野村総合研究所とかすげえよな。あのビル住み心地が超良いらしいぜ。24時間開いているバーだってあるし。帰る気しねえよあんなところ。そこで頭の良いやつらが金のためにあーだこーだ話しまくってるんだ。羨ましいことこの上ねえぜ」

 野村総合研究所には就職活動でしか行ったことはありません。ただ、会社に住みたいとは思いました。

 「あれだ。話が逸れた。グリッドだな。和音。井上和音さん流グリッドは、正方形の枠というか、箱というか、その箱からはタスクが飛び出さないようにして、その正方形の枠を毎日続ける。それが井上和音流グリッドなんだよな。そういうことだ。テトリスみたいなもんだ。じゃあ、何を消すか、っていう話になるが。まあ、そもそも『これってグリッドになるのか? 続けてなんの意味があるのか?』と考えることが重要。ってか野生の勘で分かるだろ。「ITパスポート試験の勉強をする」って言うのは、最終目的は、『試験会場に行って』『時間までに受付を済ませて』『正解の選択肢を選んでいって』『帰る』それだけなんだ。「ITパスポート試験の勉強をする」ってのはグリッドじゃねえんだな。《《終わりがあるもんはグリッドにならねえの。》》これとっても重要なこと。だから。だからといって勉強しないわけにはいかない。というわけで。まあ、週末の「とうおこを数記事投稿する」っていう曖昧なタスクは、まあ、減らしていいんじゃねえの。一日一記事書いていたら良いんじゃねえの。気分転換に書くくらいなら良いのかもしれないが。でも名言図鑑に名言載せるのも充分気分転換になると思うから、「とうおこを数記事投稿する」を削ればいいさ。

 《《その正方形の箱さえクリアすれば、後は何をしてもいいと思うんだ。》》これも井上和音さん流グリッドの超大事なところ。PokémonGOでコミュニティデイに行きたいなら、行けばいい。飽きたら帰ればいい。好きなようにすればいいんだ。しかし、その正方形の箱だけは毎日毎日クリアしていかなければいけない。作業なんだ。やるやらないじゃなくて、やらなければ不安で仕様がない、くらいに続けてみればいいんだ。その先に待っているもの。俺は知らん。未来の和音しか知らねえよ。その代わりグリッドの魔力が分かったのは、note のメンバーシップの審査があっと言う間に通ったじゃねえか。あれって、もしかして、note に毎日投稿し続けて、270日くらい毎日投稿して、PV数とかも11万PVとかも超えて。別にいい記事を時間を掛けて書いているわけでもなんでもないけれど、というか『とうおこ』の完全パクリなわけだけど、その継続力、すなわちグリッドそのものが評価されたんじゃねえの? 和音は弱小で何をやっても上手くいかないはずだったのによ。勝手にガラッと相手様の評価が変わってしまったわけだ。それがグリッドの力ってもんじゃねえの? まあ。あのメンバーシップ『名言図鑑』が本当にいいものなのかどうかは分からねえが。note 様が実は悪魔の囁きでも出しているのかもしれねえが。ウケる。とかのレベルではねえ気がするが。なんで『名言図鑑』がOKなんだろうな。なんか革命でも起こしてほしいのかな note さんは。和音を生贄にでもするつもりなのかな? まあ、いいや。和音はまだまだ弱小だし。グリッドの果てにどうなるかは分からねえが。

 和音にはグリッドしかない」

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