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阪神タイガースが優勝した時に群衆が集まるように、大抵のお祭りは民衆が勝手に集まりそれが伝統としてお祭りへと変化していく。

──『阪神が優勝したので明日は休みます』──
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 2023年9月14日(木)。21時25分。

 こんにちは。井上和音です。

 阪神タイガースがセ・リーグで優勝しました。おめでとうございます。

 道頓堀のライブカメラをぼーっと眺めていたらこんな時間になりました。眠たいです。

 私はセ・リーグの中では阪神タイガースが好きです。本当です。熊本県民は大抵が巨人ファンが多いです。私が小学生の頃はKKTで毎日のように巨人戦を流していましたからね。それで金曜ロードショーが大抵遅れて放送されるのですよ。懐かしい平成のお話。

 阪神が優勝することを「アレ」と言っていたらしいですが、監督の方が優勝を意識せずに戦ってほしいということであえて優勝という言葉を使わずに「アレ」という言葉を使っていたらしいです。

 ということは優勝した後は「アレ」って使う必要なくない? もう流行ったから阪神が優勝することを「アレ」と言うようになるのでしょうか。新しい言葉ってこうやって生まれるのですね。

 大阪と言えば御領ごりょう峯音みねね。誰という方はまあ、関西弁を喋る誰かさんです。異世界に行っているそうです。

 「10年に一度あるか無いかの大阪人の歓喜の瞬間を生で観らんでどうすんねん。テレビを持っている意味が無いやろ」

 とか、あんまり言いそうにないですね。阪神ファンかもしれませんが、否定形があまり似合わない少女のような感じです。

 「ウチ知っとるで。阪神が優勝したら大阪市は大阪都になるんやろ?」

 ならないよ。

 「大阪万博の予算が5倍になる密約を政府と交わしとるんやろ」

 多分、誤謬ごびゅうだと思うよ。

 「あべのハルカスの高さが倍になるとか」

 技術的に無理じゃない。

 でもどちらかというと、大阪市のままで。日本最大の政令指定都市(もしかしたら横浜市に負けているかもしれないけれど。何を勝ち負けの基準にするべきなのかは分からない)、西日本最大の都市であることは間違いないです。そういう大都市が政府のイベントとかではなくて、民衆のてんやわんやの勝手に集まるイベントが開催される風土があるのは羨ましいですね。

 関西人の誇りですね。大阪都とかになってなんか都会ぶってあんまり集まるのは若者だけだみたいな東京の渋谷の雰囲気になったら、なんか嫌ですね。おじさんおばさん誰もが阪神タイガースの優勝を喜ぶ。虎テレなんて緊急で優勝決定戦を無料で生放送していましたからね。あれ、DAZNはおこじゃないと思ってしまいますが「細かいことはいいっちゃが(ちゃんと契約等を結んでいるのかもしれないので詳しいことは分かりません。)」というような雰囲気は好きです。無料で公開してみんな関西人だけでなく阪神好きな人はみんなで盛り上がろうぜという雰囲気は大好きです。スーパーとか持ってけ泥棒レベルのセールが開催されるのかなと勝手に思い込んでいます。スーパー玉出さんとか。私も京都に4年間住んでいたので雰囲気は……大阪と京都では雰囲気はまるで違いますが。スーパー玉出も京都にはありません。京都のスーパーはForest一択ですね。京都は厳かで地味なんですよ。玉出さんって下京区くらいにはあったっけ。

 ただ、民衆のお祭り感は良いですよね。京都もお祭り騒ぎだと思います。京都大学の閉鎖病棟に居た頃は特に見る番組も無かったので野球ばっかりあってました。全部阪神タイガース。金本監督の頃でした。鳥谷選手の連続試合出場記録が途絶えた時期でした。当時は自分が閉鎖病棟に捕まえられたミスから、こうやって偉業を達成しようとしている人達の精神を折るかのようなシーンが見られてしまうのだと自分に罪を感じていました。情報がテレビだけでしたからね。

 まあ、こういう「民衆が勝手に盛り上がる雰囲気」というのが小学校時代から好きでした。ただ単にアンチ巨人というだけではありませんでした。阪神タイガースというチームも好きでしたが、阪神タイガースを応援するファンの人達も好きでした。日本人の大事な雰囲気を持っているような気がしていました。上からの「さあ盛り上がりましょう!」では無くて、「やったれやったれ」という雰囲気。そもそも神さまとかそういう神事が関係していないお祭りというのは、大概がこういう雰囲気から生まれてきたのだと思います。

 民衆による偶発的な集合による後に伝統となる馬鹿騒ぎ。

 熊本にも藤崎宮例大祭というお祭りがありますが、地元の人しか知りませんが、神事から始まったとされるこのお祭りも、実はある事件がきっかけとして熊本の伝統のお祭りとして変化しました。民衆全体を巻き込んだお祭りになったきっかけは、民衆達が勝手に騒ぎまくったことから始まります。私は藤崎宮例大祭が何なのかを全く知らずに都会の高校へと通いましたが、都会に住む同級生から例大祭の本当の意味、民衆だけが知っている異名を聞いて驚きました。そんなのが伝統として残るものだとは。そんなものなのかもしれませんね。

 阪神タイガース18年振りのセ・リーグ優勝おめでとうございます。熊本出身の大竹耕太郎選手や島田海吏選手は活躍しているでしょうか。大竹選手が二桁勝利を上げたことは熊本日日新聞でも大きく取り上げられていました。大竹選手も苦難を乗り越えながらちゃんと結果を残してくれて、凄い選手だったんだなと感慨深いです。

 道頓堀ライブカメラでも見ながら寝ようかと思います。阪神タイガース、セ・リーグ優勝おめでとうございます。

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