「説得コスト」は相手ではなく自分のためにかけたほうがいいよねという話
こんにちは!noteを定期的に書こうと決めてから少しずつ更新するのが定着してきている井上です。これからもまったり更新していきます。
今日は「説得コストって相手にために仕方なくかけるものって思われがちだけど、実は自分のためにかけた方が良いのでは?」という話を書いていきたいと思います!
説得ってすごく大事
自分ひとりではなく誰かを巻き込んで何かものごとを進めるとき、規模の大小はありますが必ず説得って必要になってきますよね。ビジネスの場だけではなく家庭でも定期的に発生したりします。(今年の夏の旅行は沖縄行こうと思うけど、みんなどう?みたいな。)
特にビジネスの場ではわかりやすいです。取引先に提案内容をプレゼンするときはまさに説得の場ですし、上司や経営陣に対して現場のメンバーが新規事業を提案することもあります。逆に、リーダーがチームメンバーに向かってミッションや戦略を伝える時も、ちゃんと理解して共感してもらうために説得をしたりします。
上記は説得のわかりやすい例ですが、改めて意識をすると普段の業務も小さな説得の繰り返しで日々の仕事が進んでいたりします。それくらい「説得」は人と人のコミュニケーションにとって大事なものだと思います。
「説得」はなぜコストなのか
なので「説得」というはすごい大事なんですが「説明コスト」や「説得コスト」と言われるように、物理的な時間がめっちゃかかったり精神的なストレスを伴う場合があります。
自分の提案や仮説が毎回スムーズに相手に伝わり、思った通りにものごとが進めばあまりコスト感覚は発生しないと思うのですが、実際はそうでないことが多いです。
「なんで貴重な時間を割いて、こんなにしっかり説明してるのに理解してくれないんだろう?なんで共感してくれないんだろう?」みたいに思うことが多々あります。そういう経験をすればするほど説得というものにコスト感覚をもつようになってしまうのかなと思います。
自分も昨年まではスタートアップの役員として社内、社外にいろいろな提案や仮説の説明などをやってきたので、正直「ああ、説得するためにすごい時間と労力掛かってるな..早くアクションに移したいのに..」と思うことも多かったです。
自分のための説得コスト
ただ、最近になって誰かに説明する、説得するための準備をしている時間やタスクが好きになってきていることに気付きました。
誰かになにかを伝えるようとするとき、当然ですが自分の仮説や提案の内容をしっかり伝えたいので、伝える情報の粒度をできる限り咀嚼してわかりやすくしたり、事前にツッコミポイントがないか何度も脳内で壁打ちをしたりします。
その過程で自分の中での理解度や解像度がどんどん上がっていき、「あ、自分は考えていたことってこういうことだったんだ!」とか「あ、結局こういうことが伝えたかったのね、早く言えや!」みたいに自ら実感することができるんです。
伝えたい内容が相手にしっかりと伝えていることができない場合、資料のクオリティやプレゼンスキルの以前に、そもそも自分自身がイマイチ理解できていなかったり、無意識に自分の都合の良い方向に仮説をたてているので、相手からすると全然納得感がない、みたいなことが多かったりします。
相手に伝える前にしっかりと説得コストをかけることで、事前にその事実に気付けることが多いなと思うことが増えてきました。
まとめ
冒頭でも触れた通り「説得コスト」はネガティブな文脈で使われるケースが多いですが、個人的にはコストをかけるほど自分の思考が整理されて仮説や提案の精度が上がっていくので、むしろ投資対効果の良いコストだなと思っています!
あと、人を説得するスキルはやればやるほど身についていき、そこにかかる労力も少しずつ短縮していくので、物理的な時間コスト自体もどんどん削減されていくのかなとも思います。
ということで、「説得コスト」は面倒くさがらずに自分のためにどんどんかけてみてはいかがでしょう?という話でした!
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