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中学吹奏楽部の10年前と今について

本日は僕が中学・高校生のときの部活観と、現在令和の現場での価値観についてお話します。

自分が中学に入ったときは、音楽系の部活がすごいブームだったんですよね。
小6でスウィングガールズが流行り、中2でのだめがドラマ化。
そして、吹奏楽の旅を毎週テレビやっていて見ていました。
(あれからはや10余年かーって感じです笑)

力の入り具合もそれはそれはすごくて、中学・高校ともに練習は週7日。
夏休みもお盆休みを除いては毎日部活、部活、部活…

コンクールに命をかけ、合同演奏で違う学校の仲間たちと切磋琢磨し、訪問演奏などを通して社会に奉仕し、そして定期演奏会に全力で取り組む。

指導も結構きびしい時もあって、加えて僕は副部長や指揮者などをしていたので、心がえぐられることもしょっちゅうでした^^;

府立の標準的な普通科高校でそんな感じです、いわゆる強豪校では終電近くまでやってたなんて学校も。

振り返ればそんな時代もあったねーって感じなんですけど、令和の時代はそのようなことはありえません。

中学校では現在、国の掲げたガイドラインというものに則って土日のどちらかは休みで、活動時間は3時間まで。プラス平日どこかで1日は必ず休む。

ブラック部活というものが問題になったり、働き方改革で教員の負担を減らそう!という動きがあったりで、部活動のあり方がいま問われているわけです。

確かに僕の周りでも、あまりにも練習が厳しすぎて、理不尽すぎて、楽器を演奏することが嫌いになって離れてしまった子がちらほらいました。
いわゆるコンクール至上主義というやつですよね。

教員になった子も毎日色んなことに追われて、特にコロナが流行りだしてからは、とにかく忙しくて自分の時間を過ごすことすら許されない状態になっていたりしてました。
そんなときに土日に出勤して、ほぼほぼ無償で付き添いをするのは酷というものですよね。

そこで、今注目されているのが外部講師の存在です。
顧問の先生の役割を引き受け、指導から引率までをすべて引き受ける。

つまり、生徒さんたちには専門的な教育を施し練習の質を向上し、顧問の先生に変わって土日の活動を支援することで顧問の負担をへらす役割を担う訳です。

とても理にかなっているし、実現すればみんながハッピーになれるはずですよね?しかしながら、現状は以下のような課題が出てきているわけです。

①報酬はどこからどれくらい支払うか?
②教員免許は必須か?
③万が一のことが起こった際の責任の所在は?

外部指導員への委託は来年2023年度がスタートということになっているそうですが、自分自身が中学校支援に携わっている肌感では、これらのことは未だ明確にはなっていないように思えます。

地方によってはモデルケースもいくらか存在するみたいですけど、それはきっと1年やそこらで築いたものではないはずです。

こういった部分が曖昧になってしまって、時間だけが短縮されて活動が薄くなってしまっているような状況で一番大変なのは部員の皆さんのはずです。

時代は変われど彼ら・彼女らはとってもピュアな心で音楽に向き合い、部活動を通して本当にたくさんのことを日々吸収しているはずです。

それだけに、何とかしてより良い活動の形、生徒さんたちにもっと良い時間を過ごしてもらえるような連携のかたちが取れないかと思うわけです。

今後もこの部活動のあり方については、引き続き文科省や各自治体からのプレスリリースを見つつ、自分自身も新たなモデルを作れるように努めていきたいと思います。

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