見出し画像

やってみてよかった情報39「参照して解決を武器にしよう」

昨日の続きです(⌒▽⌒)

昨日の記事はこれです!

「出力の機会を増やそう」というのは、
上の記事で挙げたZさんのように「覚えているものを出す」だけではないんですよね。

Zさんは
・書くこと自体には困難がない
・形の把握が得意
・記憶することも得意
な状態なのに「使う」が本当につながっていなかったケースです。
なので「入っているものを出す練習」を意図的に持ちました。

しかし、この「情報が入る」部分が苦手な子もいて、
その場合、「入っている」が前提の出力の練習は苦しくなります。

そこで大事なのが「参照して解決する」体験です。

そもそも、私の作っている教材も多くは、ここを狙っています。

「こればあればできる」というのは、
「正しく情報が参照できる」
ものであることが大事だと思うんですよね。

わかりやすいのは、辞典系。

読みからも形からも調べることができれば、
漢字の課題はほぼクリアできます。

しかし、従来の辞典は、
・膨大なページ数
・薄くて捲りにくい紙
・小さくて読みにくい情報
の中から欲しい情報を見つけなくてはならず、
注意力や操作、読みなどの困難があると、
参照するどころか情報に辿り着けないこともあります。

以前紹介したこんなアプリがあれば、
学びにくさのある子であっても、
自力で情報に辿り着いて、参照して解決することができます。

算数の教材として紹介したこの辺りも、
「参照して解決する」系ですよね。

他にも、下地教材のシリーズや、
カイケツ下敷きも、
考えるヒントや整理をしやすいフォーマットを提供することで、
「参照して解決する」をしやすくしています。

大人だって日常は、「参照して解決する」の繰り返しですよね。
なんなら「ちゃんと確認してください」と言われることだってある。

すらすらと出てくる知識になっていることは、
素敵だし便利。
でも、「参照して解決する」ができることだって、
それに負けない大切な力だと思います。

そして、これはいつも思うんですが、
・参照して解決する体験の積み重ね が
・「自分でやり切れる」という自信 につながり
・「もっとやりたい」 が生まれる
んじゃないかと。

さらに、そうした解決の見通しのある繰り返しの中で、
・これは参照しなくてもわかる
が増えていく子もたくさんいます。

「参照する」体験が補助輪の役割をしてくれるんですよね。

もちろん、「参照する」が前提でずっと必要な子もいます。
その子にとってはそれはメガネと同じで、
「あることが前提」なものですから、取り上げる必要はないです。

それについては、下の記事の最後のところに書いた子の姿を、
ぜひお読みください。

出力の機会は、学習したことを「使える」につないでいくために、
とても重要です(⌒▽⌒)

Zさんのように「入っているものを出す」出力の体験が必要なのか、
「参照して解決する」を武器に出力の体験を重ねることが必要なのか、

色々試して比べて調整していくことが大事ではないかなと思います(⌒▽⌒)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?