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アイデアがまるっきり浮かばないので、ジムに行った

ブルーピリオド』を1巻から読み返していたら、対象を見てデッサンをするということは創作において特に重要なことのように思えてきたので、文章でデッサンをしていこうと思う。

言ってしまえば日記なのだが、できるだけ情景描写を中心に書くことで、デッサンらしくなるはず。純粋なデッサンなら客観的な事象だけを書き、心理的な描写は書かない方がいいのかもしれないが、たぶん僕は書いてしまう。

アイデアのためにジムへ。石鹸の香水で気が散る

今日もいつもの毎日と変わらず、シェアハウスのワーキングスペースで仕事。雨が降っていて、気温も低いので、外に出る気にならない。

夕方頃、いったん本業の仕事が一段落したので、フリーランスのライターとして仕事をつくるために、企画案を考えようとする。だが、アイデアがまるっきり浮かんでこない。

それならば、創作として書こうとしている小説の方のアイデアだ、と思い考えるが、これもてんでダメ。

コーヒーを淹れて飲んだり、シェアハウスの友人に話しかけたりして、脳に刺激を与えようしても、何も浮かばない。仕方がないので、ジムに行くことにする。手っ取り早く頭を動かすには、ジムに行くか、銭湯などに入るかして、血液を循環させることだ。ということに期待して、ジムへと向かう。

バーベルとダンベルのベンチプレスで胸回り、ラットプルダウンで背中、コンセントレーションカールで上腕二頭筋を鍛えるメニュー。もはやルーティンとなっていて、特に自分の限界を超えるまで頑張るというわけでもなく、淡々と鍛える。

僕がトレーニングをしているときにやってきた中年の女性が、顔なじみらしいジムのトレーナーと和やかに会話をはじめた。女性の石鹸のような香り香水が鼻につく。中年の女性が石鹸の香りのような香水をつけていることに、アンバランスな印象を受ける。

なぜ香水をつけてきているのだろう。脳が余計なことを考えはじめる。

せっかくアイデアを考えるためにジムに来たのに、ノイズが入ってきて何も浮かばない。いったん諦めて、Kindleで小説を読むことにした。

どれにしようか眺めて、今年の芥川賞を受賞した九段理江さんの短編『Schoolgirl』を読みはじめる。芥川龍之介の『女生徒』の本歌取りで書いた小説とのこと。昭和的な価値観を持った母親と、アップデートされた娘の会話がなかなかすごい。

ランニングで脳が働き、アイデアが浮かぶ

ウェイトトレーニングを終えたので、ランニングマシンで走る。走っていると脳に血液が供給されるのを感じる。すると、急にnoteで書くことのアイデアが浮かんできた。日常をデッサンしていくというアイデア。昨日の夜読んだ『ブルーピリオド』のおかげだ。

これならnoteで気軽に続けられるし、このデッサンからライターとして提出できる企画案も生まれる気がしてきた。実際に企画案が浮かぶ。

たとえば、企画を出す仕事をしている人たちに、「アイデアが浮かばないときのルーティン」を取材する、なんていいかもしれない。あるいは、「香りの好みによる性格診断」もいいかも。

走りながら、そんなアイデアが浮かんできた。やはりアイデア出しは有酸素運動に限る。

同時に今週末にプレイするDJのセットリストのために、Spotifyで楽曲を聞いて選んでいく作業も行う。リモートワーカーなのでジムのランニング中くらいしか、音楽を聴かなくなった。音楽が聴ける貴重な時間だ。

20分を過ぎたので、クールダウンボタンを押し、3分半のウォーキングを行い、本日のトレーニングは終了。汗だくの身体をタオルとデオドラントシートで拭いて、更衣室の扇風機で身体を冷やす。

アイデアには有酸素運動や銭湯が良いとは言ったが、本当は企画案になるようなネタを持っている人と話すことが一番良いと思う。

昔、ある出版社の編集者をしていた人が「毎日新しい人と会っていないと編集長に怒られた」と言っていたことを思い出す。人と会うといってもこの場合、誰かネタを持っているような人ということだと思う。

新しい人に会うことは、毎月KPIとして進捗を追っているけど、アイデアが生まれるという観点では、なかなか会えていない。たぶん、常にアイデアを出すことを考えていないから、人に会ってもそうした会話をぶつけられていないのだろう。もっと四六時中、アイデアを出すことを考えられるようにしたい。

トレーニングを終えて、家に帰り、noteを書く。新しい人と会うために、バーに行くのもいいかもしれない。ただし、人と話さないと意味がない。ひとりでしっぽり飲んでいる人を見かけることがあるが、自分が同じことをしたときに寂しさしか感じなかったので、人によってバーの楽しみ方は違うらしい。

近所の赤羽なんかのバーやスナックに行くのもいいかも、King Gnuの井口が番組で行っていたし、なんてことを考えている。

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