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仕事力アップ!地方公務員が身につけたいこと:仕事には「ゲーム感覚」が必要

 仕事は、時に楽しく、時に辛いものです。特に公務員の場合は税金を預かり、それがサービスや給料になっているので、「失敗は許されない」というプレッシャーがかかります。経済学部では、賃金とは「労働の負担に見合った対価」と考えられているので、給料を貰っているのだから辛いのは当然、ということになるのかもしれません。

 確かに、仕事は楽しいことばかりではありません。しかし、辛いことに正面から向き合い、それを乗り越えるのは大変です。いかに楽しく乗り越えていくか、という工夫が必要になります。苦しいトレーニングでも、みんなで競い合いながら、あるいは音楽を聴きながら、こなしているスポーツ選手の姿をテレビでよく見るのも、工夫して少しでも楽しもうとしているのかもしれません。

 仕事でも同じです。特に「ゲーム感覚」が、辛い仕事を乗り越える方法として有効だと思います。主に2つのメリットがあると考えています。

 1つは、気持ちの負担が減らせることです。「これはゲームなんだ」と思えれば、必要以上に仕事へのプレッシャーを感じることを抑えられます。仕事にはやりがいが必要ですが、大きくなりすぎるとプレッシャーになります。負担を感じたら、ゲームとして捉えることで軽くできるでしょう。もちろんゲームの失敗と仕事の失敗は重要性が大きく異なりますが、プレッシャーに押し潰されて失敗しないようにゲーム感覚を持つことは、むしろ成功の可能性を高めるために必要なのです。

 もう1つは、「クリヤーする喜び」を味わえることです。テレビやスマホのゲーム(私はまったくしませんが)は、敵を倒すなどハードルを乗り越えることで嬉しい気持ちになります。仕事も同じです。「午前中にこの仕事を終わらせるぞ!」「今日はここまで頑張るぞ!」というハードルを作り、それを乗り越えることで充実感を得られます(もちろん、乗り越えられる高さでなければなりませんが・・・)。複雑で時間のかかる仕事は細かく分けることが大切、とも言われますが、分けることでハードルの数が増えれば、乗り越える喜びを味わう機会も増えて良いと思います。

 また、ゲームはクリヤーすると得点やスキルアップなど、嬉しいご褒美もあります。仕事でも、給料やボーナスが上がっていきますし、自分にご褒美を用意してあげて、クリヤーした喜びを受け止めれば、辛い仕事も楽しく感じられるはずです。私も、日々の仕事は午前中に集中して行い(その方が集中力も高いので一石二鳥)、夜は自由に過ごすようにしています。仕事が終わらなければ夜に回せるので、夜の時間はバッファとしても使えます。

 「税金を預かる仕事をゲームだというのはけしからん」という声もあるかもしれません。しかし、今回述べたことは、仕事をよりしっかりこなすための考え方なので、むしろ好ましいことだと考えています。私のようにゲームをしない人も多いでしょうから、その人にとって仕事の負担(の感覚)を減らせる考え方を取り入れれば良いわけです。いずれにしても、地方公務員は身近な住民から預かった税金を使う立場なので、大きな負担を感じることが多いでしょう。それがマイナスにならないようにするための工夫は、誰にでも必要なことだと思います。

 ただし、仕事の分量が増えることは決して推奨されません。「やりがい搾取」という言葉がありますが、今回言いたいことは、どれだけ大変でも工夫して乗り越えろ、という意味では決してありません。それでは、むしろ際限なく仕事が増えて、公務員離れが加速してしまいます。まったく負担のない仕事はない、という前提で、それを少しでも減らすことで、仕事もプライベートも充実したものにしてほしいと思います。

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