自信満天の星空さ(モノガタリ)
「ホ・ホ・ホーット、ホットケ〜キ〜、
ほっといたら、焦げた〜、
ほっとけないねー、
ホットケーキ〜、とアナタ、とボーク」
今日も
陽気なペコルくん
ごきげん
元気に
鼻歌まじりで
フンフフフン
夕陽の見える丘に向かって
今日もヨロコビ
おさんぽっぽ
(注:ペコルくんは、きゃわゆい中年のおっさん。ヒゲづらですがw)
ペコルくんは
毎日の習慣で
1日の終わりの夕方頃になると
キレイな
夕陽が
よく見える
お気に入りの丘まで
おさんぽし
座って
おやつを食べ
しずんでいく
夕陽を
のんびり眺めながら
その日
1日も
無事に
楽しく過ごせたことを
お天道様に
お礼を言いつつ
一緒に
祝いヨロコびあう
夕陽タイムと呼んでる時間がありまして。
その
お気に入りの丘は
まだ少年だった頃のペコルくんが
たくさんの時間を過ごしていた丘に
よく似ているように
思っておったりもしてました。
「ふぅ〜」
さて
いつもの場所に
たどり着いた
ペコルくん、
ゆっくり座って
「エヘヘ」
手にした
大きなおにぎりを
一口がぶり
「う〜ん〜!
コイサー、りぎにおー!
(おにぎり、サイコー!)」
ペコルくんは
夕陽に向かって
大きな声で叫び、
そうして
その後、
少しして
夕陽に耳を傾けます。
すると、、
なんと!
夕陽から、
やまびこのように
「おにぎりサイコー!」
とは、、、、
聞こえてきませんでした(ですよね、、笑)
しかして
ペコルくんは
「ん〜、順調、順調」
しーんと
静まり返った空気に
ペコルくんは
満足気に
うなづきました。
いいんです
まあ、
いつか
やまびこのように
返ってくる時があるかもしれない、
し、ないかもしれない
でも
もしかしたら、
またいつか
「おにぎりサイコー!」
が大きな声で返ってくる、
そんな日を
楽しみに、
ペコルくんは毎回
声をかけてみているようでした。
そう、
とにかく
そんな風にして
夕陽を見ながら
食べる
おにぎりは
サイコーなのです。
そうして
2口目を
ガブリとしようと
大きく口を開けたところ
「あらら」
ペコルくんは
持っていたおにぎりを
手から、すべらせてしまいました。
コロコロ、ロコロコ
おにぎりは
コロコロと
下に転がっていってしまいました。
「おーっとっとぉ〜」
ペコルくんは
あわてて
おにぎりを取りに行こうとし
転がり終えた先を
見て
びっくり
珍しく人がいて
じーっと
無言で影のようにしておったのです。
まったく気づきませんでした
「ひやぁー(ありゃー)」
思わず声を上げましたが
まったくの、ノーリアクション。
ペコルくんは、思いました。
「(ん〜、これはー、そーっと離れたいとこだなー、、)」
そう、
ペコルくんは
人と接すると
とにかく緊張するので
まあまあ、
あんまり関わりたくない派だったからです。
ということで、
遠まきに
そーっと
横から様子を覗いてみてみると
若者で
何やら、生気を失ったような目をしていて
夕陽も
目に入っているんだか
入ってないんだかの様子。
しかして
おにぎりは
その若者のすぐそばに
転がっていて
こちらに向かって
ニッコリ微笑んでいるよう
「ん〜ん〜(これはー、おにぎりさんをレスキューしなきゃー)」
さんざん悩んだ後
ペコルくんは
思いきって
声をかけました。
「あのー、
失礼ごめんくださいませでしょうか?
そちら様の
お隣におわされます
おにぎりさんですが〜
実は、ワタクシめの所有となっておられましてー、
たしかにー、お名前は書いてはございませんですがー、
ですからー、
ちょっとー、
いただいていっても、良いでしょうか?
もちろん、泥棒さんでは、ございませんですよー」
若者は
聞こえてるか
聞こえてないんだか、、
で
無言
しばらく間があいて
ペコルくんが
そーっと
おにぎりに近づいた途端
フワーっと
こちらを向きました
ワオ!と
驚いた
ペコルくん、
あわてて
おにぎりを指差し
無言でうなづき。
若者は
おにぎりに気づいたのか
わかりませんでしたが
無言で、無反応
生気のないままの様子で
また元の方を向き返りました。
ペコルくんは
そーっと
おにぎりを救い出し
抜き足、
差し足で
立ち去ろうとしたところ
「ふ〜(ためいき)」
「(ビクッ)ヒー!」
若者は
ぼそぼそと、しゃべりだしのです
「ふー、参ったなー、まさか今日、こんな日に、人に会うなんてな、、」
「??
えーっと、なんだか
参らせてしまい、すみません、
すぐ去りますので、
あたしゃー
おにぎりさんを救いにきただけの
ただの通りすがりの
おさんぽ好きなだけですので〜」
若者は
ペコルくんの話は
半分スルーするように
ペコルくんに言っているのか
誰に言ってるのか分からない感じで
「いや〜〜、
まあ、そういうものなのかな、
今日なんだなー
なんだか不思議な気がする、
今日誰にも会わなかったら、、とかね
と思ってたんだけどなー」
ひとりごとのように
ブツブツと
おしゃべりを続けています。
そそくさと
立ち去ろうとする
ペコルくんでしたが、、
なんだか、、
ちょっと、
ちょっとだけ
すこし距離をあけて
横に座ってみることにしました。
「。。。」
ペコルくんが
横に座った様子を眺め
若者は
また夕陽の方を向きなおしたら、
どうやら
今度はちゃんと夕陽が目に入っている様子に
変わったようでした。
「(ふー、ちゃんと夕陽が見えてきたみたいだな〜。
じゃあ、もう大丈夫だな、あとは夕陽さんにおまかせだな、
よし、じゃあ、はよ、戻って、おにぎり食べよ)」
と立ち去ろうとしたところ
「もうね、なんだか、何もかも、すっかりヤになっちゃて、、すっかりなくしちゃって、、ふぅー、、なんていうのかな、ジココウテイカンっていうのかな、、」
ペコルくんに聞こえる位の
大きさの声で、
若者は語りだしました。
「へ?何?なんですと?」
「なんか、全部ヤになっちゃってね、約3年前、職場でいろいろとあって、仕事がうまくいかなくなって、そしたら何だか、奥さんや子供たちともうまくいかなくなっちゃって、全部うまくいかなくなって、何もかもなくなっちゃったんです。すっかり自信もね、なくなって、誰にも会えなくなって、、今日が1000日目だったんです、、だから今日でね、もう、、とかね、思ってたとこ、だったんです」
「、、、 あのー、すいません、、あの〜、、ジッコこうてんか?って、何ですか? ジシンって、、 ええーーっと、、それは、、、美味しいですか?」
「???!!! は?!アナタ何いってんの?! 自信だよ?自己肯定感だよ、聞いたことあるでしょ?! いいおっさんなのに、バカにしてんの?!!」
若者は声を荒げて言いました。
ペコルくんは
ちょっと驚いた様子で
でも、ちょっと嬉しそうに
「エヘヘ」と笑いました。
若者は
自分が大きな声を出したことに
自分の出した大きな声に
自分自身で、
ちょっとビックリしている様子。
若者は
驚きを隠すためか
照れ臭くなったのか
「んーと、、自己肯定感〜、、自信〜、、ってのはー、ですね、
えーっと、なんかーこう自分は生きてていいのかなーと思ったり、このまま生きててもしょうがないんじゃないかなーとか思ったり、自分は何も持ってないんじゃないかなー、とか、自分って何もできないんじゃないかなーと思えだり、、そんなんがずっとグルグルしたり、眠れなかったり、、ですよ
だから、、
味は、、美味しいワケないでしょ!
ていうか、
違う違う、
まず! 食べ物じゃないから!!!」
それを聞いた
ペコルくんは
両腕をしっかり組んで
大きくうなづきました
「そっかー、、そーなんだー、美味しくないんだー、そりゃー残念だ。
じゃあ、まあ、いいかな。
でも、分かったような分からないような〜。
自己肯定感も、自信も見たことも食べたこともないからなー、
食べたこともないから、まあ自己肯定感をなくしたことも、自信もなくしたこともないってことなのかなー
まあ、ボクも小さかった頃、自分って居ていいのかな、ダメな人間じゃないのかなって、元気なくなって、無力で何もできないなーとか、生きてていいのかなーと思ったことなら、よくあったけど、、」
「それのことだよ!思いっきり、自己肯定感と自信なくしてんじゃんか!」
「あー、あれのことか!!あれはホントに辛かったですー。そーだったんだ!、、、、、それは、ホントに辛かったんですね、しんどかったですねー」
若者がペコルくんの手をみると
おにぎりを持つ手が
かすかに震えている様子が見えました。
「うん、、、」
若者はうなづきました。
「そうかー、、お兄さんは、もしかしたら、今、ボクが、小さい頃に丘に登ってた頃に似てるかもしれないな〜、イノーリンに出会った頃に似てるのかも知れない、、」
「??」
「ボクもね、そんな頃だったように思うんだ、イノーリンと出会ったのは」
若者は「誰だろ??」と思いながら
話を聞いてみることにした。
「むかしね、たぶんボクがキミと同じような時にね、イノーリンに出会ったんだよ、ちょうどこんな丘の上でね」
”(少年だったペコルくんが丘に登っていた頃の話。イノーリンとの出会いの話はコチラ)”
イノーリンとはね、
出会った頃はね、
元気がなかった頃でね
「そう言えば、たしかあの頃、イノーリンも『そういうのはこっちの世界では自信っていうらしいんだけど。ペコルくんは、ジシンを持って大丈夫なんだよ。』って、よく言ってくれてたような、気もするなー、
たしかその時、ジシンって言ってたような、、
そういえば、ずいぶんそんなコトバを使ってなかったから、すっかり忘れちゃってたよ、
あーなんとなく思い出したことがあるよ、
そういえばある時、
こんなやりとりがあったんだ
なんかね、イノーリンのそもそもの世界では自信ってコトバがなかったみたいで、たぶん、ある時、イノーリンに聞かれたんだ。
『じゃあ、ペコルくん、みんなが自信ってのをなくすときってどんな時なんだい?自信について考えるのはどんな時なんだろうね?』って
だから、僕は、たぶん元気がない時とか、そういう風な時とかなって、答えたんだよ
そしたらね
イノーリンは驚いた様子で聞いてきたんだ
『自信がない時に、自信のことを考えたら、そりゃー、自信ないように感じるじゃないかい?って。それなら、それは、とっても自然なことじゃないかい?』
って。
それで、イノーリンは、ステキなことを思いついたように、次に、こう聞いてきたんだ
『じゃあ自信がある時に、自信のことを、よく考えたりしたら、いいよね?!自信がある時に、自信についてしっかり考えればいいんだろうね〜』
それを聞いて、ボクは、ちょっと恥ずかしくなっちゃったんだけど『そういえば、自信がある時は、自信のことをあまり考えたこと、なかったなー、もしかしたら、みんなそうかも』って答えたんだ
そうしたら、イノーリンはとても不思議そうな顔をしていてねー
「ほう、、」
と、思い巡らせたようにしてね
次に、続けてきたんだ
『それなら、それは、タイミングの問題の時もあるもあるのかも言えるかも知れないね、ペコルくんが自信ってモノについて考えるのは、自信がない時が多いみたいだから』
それから、こう聞いてきたんだ
『それなら、ちょっと不思議に思えてきたことがあるんだけど
ちょっと違う質問していいかい?
ペコルくん、キミが探しものをするとき、大切なものが見当たらなくて
探し物をする時のことさ、暗闇で探しものをしたりするかい?わざわざ暗闇で探し物をするかい?』ってね
ボクは答えたんだよ!
『ハハハ、そんなことしないよ!だって暗闇で探しモノなんかしたって
見つかりっこないから!そんなこと知ってらい!、、、』って
『ほう、、』
イノーリンは、
アゴをなでながらね、
ちょっと驚いた様子だった。
あ、
そうそう
イノーリンは
思いを巡らせたりながらいる時に
「ほう」と言いながら
アゴをなでるクセがあるんだよ!
それからね、
すこしして
イノーリンは、
一緒におさんぽしようって言ってね
一緒におさんぽしたんだ
そうしたら、
こんな話をしてくれたんだ
『さっきの話で、ボクらの世界での話を聞いてもらってもいいかい?ボクらの世界ではね、“暗闇の中で探し物をしないようにね“って言われているんだ。
だから、それからすると、たぶん、自信ってものを探そうとするなら、明るい時に探した方がいい、ってことだと思うよ』ってね。
『もちろん、それぞれの人の置かれてる状況は違うから、簡単かは分からない、でも、暗闇をさがしても、探し物はなかなか、みつからない、それは自然なことなんだと思うよ』ってイノーリンが教えてくれたんだ。
それでね
ボクは聞いてみたんだ
「じゃあ、どうすればいいの?!」ってね
だってね!
ボクは質問王だからね!
そしたらね
『そうだねー、そんな時は、ボクらの世界で言われているのはね、明るくなるまで待ったりもするけど、そこにあるかも分からないし、だから、明るいところまで歩くようにって言われてる、まず明るいものを探しにいくのさ!
明るい場所だったり、明るいものを探しておさんぽするんだよ、それが時には自分という宇宙の内側をおさんぽすることの中だったりすることもあるさ、でも、まずはとにかくまずはそれからさ、
暗闇で探し物をしようとするなら、まずは一瞬でも、まずはたった一歩でも、おさんぽするのさ、明るいヒカリを求めてね、どうしてもまた暗い場所の様子を覗いてみたい、それもいいさ、でも、一瞬でも、まずは一歩でも、明るいところを探しにおさんぽして、それからのことさ
そう、そうして、そこで見えた明るいヒカリについて、1文字でもいいから書き留めるのさ、ボクらはずっとそうすることで、ここまできたし、ここまでこれた、、
ボクらの世界ではね、そんな風に、言われているよ。』
そこでイノーリンは
自分の手帳を取り出して
ペラペラめくって
『そうそう、これこれ
昔ね、ニッポンってところを、旅したことがあってね
そこで出会ったステキなウタがあったんだからね
ペコルくん、
それはね、
こんなウタだったよ
“
青いお空の そこふかく、
海の小石の そのように、
夜がくるまで しずんでる、
昼のお星は めにみえぬ。
見えぬけれども あるんだよ、
見えぬものでも あるんだよ。
ちってすがれた たんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまで かくれてる、
つよいその根は めにみえぬ。
見えぬけれども あるんだよ、
見えぬものでも あるんだよ。
“
って言うウタさ。
とっても
ステキなウタだろ?
そう
僕らの世界では
こう言われてるさ
人は
それぞれ
自分の内側に宇宙を持っている
宇宙を持っているということは
この内側に、
満天の星空の
すべての星が
この内側にあるってことさ
これらのすべての星は
ただ夜になれば
キラキラ輝く
けど、
それらの星は
昼間だからって消えて無くなっているワケじゃない
昼間もずっと、
そこにあるんだよ
キミの才能
成してきたこと
それらは、
ずっとそこにあり続けてるんだ
変わらず
そこには
あるんだよ
最初から、ずっと、
ただ
タイミングだったりで
今のキミに
見えてないだけなんだよ
いつもキミの才能の輝きは
実は、いつだって
失われたことなんてないんだ、
ホントはね。
だからね
ボクらは、ずっとそうしてきたからね
いつだって大丈夫って
もちろん
そう
言ってるし
そう
言われてる
そういうことなのさ、
フフフ』
そして、イノーリンは続けたんだ
『そうだ、ペコルくん!
いいことを思いついたよ!
キミに、この手帳とペンをプレゼントするよ、
キミは、これから毎日、おさんぽして、
目にした明るいもの、
明るい風景を書き留めてきておくれ、
そして、
それをボクに
お話してくれないかい?
なぜなら
キミにしか
つむげないコトバがあり
キミだけが
つむげるコトバがあるからさ!
キミだけにしか
つむげないストーリーがあり
キミだけが
つむいでいるストーリーが
きっとそこにあるはずだからさ!
それをね
ボクにね、
教えてほしいんだ
夕陽の時間だったり、にさ
また、この場所で、さ』
それからだよ
ボクは
毎日おさんぽして、
いろんなことを書いて、
いのーりんにお話するようになったんだ
思い出してきたよ!
そう言えば
そうだった!
それでボクは
おさんぽするようになったんだ!
それから
ボクは
色んなとこを
おさんぽするようになってね
見たり
思ったり
気づいたり、
学んだことを
書いてね
イノーリンと
いっぱいお話したものだったのさ!
そんなことを
するようになってからだと思う
たぶん
その頃からだと思う
そんなことを
自信のことだったりを
考えなくなってきたのは
たぶん、
そんなことを考える前に
おさんぽして
いろんなことを書きとめるのに
ずいぶん忙しくなっちゃったから
かも知れないね!
ずいぶん楽しくなっちゃって
自信について
考えるヒマがなくなっちゃったのかも知れない!
そう
それが
すこしずつ続いていってね
それから
ボクは
いろんなところを
旅をするようになって
おさんぽしてね
いっぱい
冒険できるように
なったのさ!
ペコルくんは
イノーリンとのことを
いっぱい思い出せてきたことが
うれしくなったようで
“今日は特別だよ“と
そっとポッケから
とりだした手帳を
見せてくれました
そこには
おさんぽした時のメモが
たくさん書かれてありました。
そうして、
ペコルくんは
若者に言いました、
『そうだ!
キミもね、おさんぽしたら、どうだろうね?!
そうして
見えたもの
思ったこと
何でもを書き留めてみたら
どうだろうね?!
それは
ステキなことだろうねぇ!
まあ、
いいさ、
別に。
すぐにやっても、
やんなくても
いいさ
とりあえず
イノーリンが
“ボクらは、こんな風に書いてるよ“って
教えてくれたのがあるから
これを渡しておくさ
もし
キミが
おさんぽしたくなって
ほんでもって
いろんなことを
書き留めておきたくなって
お気に入りの
夕陽の場所が
見つかったら、
そん時でもいいさ!
そしたら
そこで
書き留めたコトバを
夕陽に向かって
お話しておくれ
ボクらには
きっと聞こえてるから』
若者の表情が
ずいぶん、
緩み始めているように見え始めました
その様子を見て
ペコルくんは
「いやー、いっぱいしゃべっちゃったから
お腹すいちゃったな!
キミもおにぎり、
食べるかい?」
ペコルくんは
もう1個のおにぎりを
若者に渡しました。
「こうやって食べたら、いいよ!」
ペコルくんは
大きくガブリ
おそるおそる
若者も
大きくガブリとした瞬間!
「なんじゃこれ?!」
若者が叫びました!
「このおにぎり、ホットケーキが入ってんじゃん?!それに、ちょっと焦げてない」
(焦げてるの話はスルーして)
「エヘヘ、美味しいだろ? ボク、おにぎりも、ホットケーキも美味しくて大好きだからね、おにぎりの具にホットケーキを入れたら、もっともっと美味しいなって!!メモしといたんだ!」
「それは、、違うだろ?!ぜんぜん合ってなくて、美味しくないけど! って、そのメモ、そんなん書いてんの? それに、なんで、そんなに自信満々なの?!」
「エヘヘ」
と大声をだした若者は、
大声を出し
その後、
ペコルくんのエヘヘを聞いて、、
大きな声で
笑い始めました。
その様子を見て
ペコルくんも
笑い出しました。
そうして
ひとしきり
笑い合ったあと、のこと
ふと
若者が
何やら
不思議な様子で
耳を傾けたようにして
つぶやきました
「あれ?今なんか、『おにぎり、サイコー、フフフ』って聞こえたような、、、」
それを聞いて
ペコルくんは
自信満天、
得意気に、言いました。
「ね、言ったろ、ちゃんと届いているさ!いつだって、ボクらのコトバは」
ニッコリ笑っていたような
夕陽は
地平線に溶けきっていて
それから、また夜が始まる
その間の
しろい
スクリーンのような空には
もうすぐ輝き始める
白い点々の星が
あちこちに見え始めてきていました。
きっと
今宵のお空にも
満天の星々が
キラキラと
まぶしく
輝いてることでしょう
それは、
きっと、たぶん
たぶん、きっとのお話、お話。
con
<連作中です、以前のシリーズはコチラ>
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