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『ディア・ハンター』今のロシアでも観てほしい映画だ

 製鉄所で働く労働者の仲間がベトナム戦争に行く映画。最初に教会での結婚式があり、そこでの十字の切り方が、上⇒下、左⇒右だったので、ロシア正教教会で結婚するロシア系の移民の仲間だということが分かるようになっている。そして、ロシア系の移民であっても米軍の兵士となり北ベトナム(ソ連と中国が支援)と戦う。

 ロシアンルーレットをやるためにラスベガスへ向かう人々を描いた脚本がベースになっているため、ベトナムでのロシアンルーレットが中心に描かれているが、その習慣はベトナムにはないとのこと。

 ディア・ハンターのディアはDearだと思っていたが、Deer(鹿)を1発で仕留めるハンターを指す。衝撃なラストシーンのため、3時間が用意されているが、意外と短く感じる。仲間で歌う「ゴッド・ブレス・アメリカ」で幕は閉じられるが、移民の国アメリカにおける戦争をリアルに伝える映画だ。ロシアなどで上映されたかは分からないが、変わらない人間として理解されるだろう。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。