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『素晴らしき哉、人生!』クリスマス映画というより「メリー・クリスマス映画」だ

 昨日観た「素晴らしきかな、人生!」の「かな」が漢字「哉」になった「素晴らしき哉、人生!(It's a Wonderful Life)」。1946年の映画だが、公開時は興行的には散々だったらしい。今ではアメリカでは毎年クリスマスにTVで放映されるとのこと。要するに徐々に評価され、不易な名作と呼ばれている。クリスマス映画というより、「メリー・クリスマス映画」で、ラストシーンでは一気に感動を最高潮までもっていってくれる。

 ストーリーにはプロテスタントの予定説があり、天にいる天使はそれぞれの人生をすべて知っている、という前提がある。主人公が事業の予期せぬ損害から自殺を試みるシーンから天使の翼のない2級天使が出現し、彼の自殺をストップさせる。その方法はこの世に、彼の存在がなかったらどうなるか、を実社会で体験させることだった。刑務所に行く人、変わってしまった街、店、親、死んだ弟、独身の妻などを認識することで、自殺という考えはなくなり、もとに戻りたいと2級天使に祈ることになる。すると、負債により刑務所に行くであろう生活に戻ることになるが、今まで彼に助けられた人からの寄付が続々集まり、負債の埋め合わせができ解決。そして、2級天使のクレランスは翼を与えられ、天使の残した言葉「ジョージよ、友はかけがいのないものだ。翼をありがとう」で映画は終わる。

 制作後50年を経ちパブリックドメインなので、Prime Videoでも無料だ。この映画はクリスマスなどに家族で観るといい。クリスマス映画というより「メリー・クリスマス映画」だということが実感できるし、家族にも “Merry Christmas”のmerry は「愉快な、笑い楽しむ」という意味だということは正確に伝わると思う。実にいい映画だ!

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