見出し画像

『テスラ エジソンが恐れた天才』テスラの残した宿題の実用化が急がれる(世界の歴史)

 セルビア人の米国移民であるニコラ・テスラが、エジソンの会社に入社したが、エジソンの直流とテスラの交流とで意見対立し会社を辞める。しかし、ウェスティングハウスと組んだことで交流が主流になった。その後、地球規模の無線送電システムの開発に取り組むが失敗するまでの物語。

 エジソンはテスラに破れたことで、電気のビジネスを辞め、鉱山経営をするが失敗。晩年は死者との交信の実験(霊界との通信機の研究)を続けていたという。今現在、世界中が交流であるとううことはテスラの勝利なのだが、エジソンの方が名前をよく知られているのは、テスラはインフラ系技術、エジソンはB2Cの消費者向け技術(電球、蓄音機)などの発明だからだろうか。

 テスラの晩年の無線送電の技術には未来への希望を感じる。例えば、広い土地も資源もない日本で、天候に影響しない宇宙空間に太陽光パネルを設置することは可能だ。そこで発電した電力をマイクロ波で送信できれば、太陽という核融合エネルギーを効率よく手にすることが可能となる。しかも発電コストは、現在の技術を使うと8.5円/kWhで可能だという。テスラの残した宿題の実用化は、人類に大きな恩恵を与えるだろう。

Creative Organized Technology をグローバルなものに育てていきたいと思っています。