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ホームラン王レース、クライマックス!

やっと出た45号、さらに…!?

 10試合ぶりに出た45号ホームラン。その少し前…先週末に見せたセンター左へのヒットや、アウトにはなったものの"らしい"角度の大飛球を打ち、好感触を取り戻しつつあるのではと思いたいが――

 前半戦でメジャートップの33本塁打を放ち、堂々「第1シード」でオールスターのホームランダービーにも出場した大谷翔平。しかし後半戦のこれまでは、それまでのようにいい角度で打球が上がったり「サチューカン(左中間)」へ打球が飛ぶことも少ない、あの日のホームランダービーをちょっと長いスパンで再び見ている、そんな感覚だったか。

 対戦したナショナルズのフアン・ソト(ナショナルズ)や、優勝したピート・アロンゾ(メッツ)らは、大谷ほどは力みまくったスイングをしていなかった。

 プロのピッチャーが打たせまいとして投げ込む球を打ち返すのはもちろん難易度が高いこと。しかし打たせるための打ちごろの球をスタンドまで短い時間にガンガン打ち込むのも、それはそれで簡単じゃなく、コツや"それ用"のやり方が(ピッチャーの投げ方も?)ある、ということなのだろう。

 このときに何かが微妙に狂ってしまったのだろうと想像しているが、それにしても――前半だけで33本、単純計算でシーズン60本以上。勝負を避けられる機会が増えたりしてペースが落ちたとしても、それでも50本は超えるだろう…と呑気な想像をしていたが、その50本も難しそうなほど失速してしまうとは思わなかった。

残り10試合

 大谷が長いこと首位の座をキープしていたア・リーグのホームラン王争いは、ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ) とサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が追い越し、現在この2人が46本、大谷は45本だ。

 現地時間の22日終了時点で、ブルージェイズもロイヤルズもエンゼルスも、それぞれ残り10試合。このうち、ポストシーズン進出がかかっているチームとの対戦は――

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 ブルージェイズは3試合、ロイヤルズは0、そしてエンゼルスは、この中ではいちばん多い7試合だ。ブルージェイズは、相手だけでなく自チームも熾烈なワールドカード争いの中にいる。

 試合展開・点差、ランナーの有無、後続打者の打力やコンディションによるとはいえ、敬遠される機会が最も多くなりそうなのは大谷か…そう思えるスケジュールと対戦相手。きのうのアストロズ戦も、申告敬遠2つを含む4四球だった。

◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 23日(日本時間きょう)、ロイヤルズは試合予定なし。ブルージェイズがミネソタへ遠征してのツインズ戦は、始まっている。ゲレーロJr. は、3番ファーストで先発出場。初回の第1打席はセンターフライだったようだ。

 そしてエンゼルスがアストロズとの今季最終戦を迎えるのは、約1時間後。大谷は2番DHだ。

 誰かがラストスパートするのか。抜きつ抜かれつのデッドヒートがあるのか。ポストシーズン進出をめぐる戦いと同じくらい、残り10試合を楽しみにしよう。


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