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レプタイルズの「妄想の話」

9月17日(日曜日)に神戸市のサンボーホールで開催された「コウプレ(神戸レプタイルズワールド~エキゾチックアニマル大集合~)」に行ってきました。

レプタイルズ?
という方も多いと思います。(実際、私もそうであったし)

レプタイルズとは「爬虫類」のことです。。。
具体的には、トカゲやヤモリ、イモリ、そしてカメ🐢やヘビなど。

そういえば、新垣結衣さんが「ヒョウモントカゲモドキ」という「ヤモリ」を飼っているということで一時期話題になっていました。「ヒョウモントカゲモドキ」というより、会場では「レオパードゲッコー」という名称でいろいろな種類があって非常に人気があります。。。

実は国内でも年数回この手の「レプタイルズショー(爬虫類の見本市)」というものが開催されていて、ブリーダーや販売業者や備品の範囲業者、グッズのクリエイターなどが一度に介しています。

県庁所在地級の街にある見本市会場や体育館(名古屋でいうと、吹上ホールとか、国際ホールとか、金城ふ頭のホールとか…)の規模の会場で開催されており、私は三度目の参加でしたが、今回も会場は毎回、埋め尽くさんばかりの人で、入場制限がかかるほどの盛況具合でした。

私自身、爬虫類が可愛いと思うので参加しているわけですが、
こんなにざっと数千人の単位で爬虫類ファンがいることにいつも驚かされます。

ペットというと日本ではたいてい犬か猫であって、人によっては熱帯魚くらいなものかだから、爬虫類好きの人の数を目の当たりにすると
普段は、爬虫類のように身を潜めているのか??と思ってしまいます。

そこで、
そんな人でいっぱいの会場を見ながら「妄想」したことがあります。

それは、
「日本で、いや、世界で一番、レプタイルズを飼いやすい環境が整った町があったら、結構人が住んで、盛り上がるのでは??」ってことです。

もし、日本のどこかに「レプタイルズが名物の街」があったら結構この先明るいんゃないか??と思いました。

どういうことかというと、

・爬虫類の飼育・購入にかかる費用は全額補助
・爬虫類を想定した家屋の建築・改装に補助
・年に数回、中・大型のレプタイルズショーを開催
・爬虫類に関する専門教育を受けられる教育環境を整備
・爬虫類に特化した「はちゅ族舘」や「爬虫類の専門図書館」の整備と研究推進

などです。

このような街があれば、
会場に来ているような比較的若い世代の男女が集まり、
個性ある街づくりができるのではと。

でも、ふと思いました。
「爬虫類好きの人ばかりではない」「偏った取り組みになりはしないか?」「行政的に実施できそうか?」と、、、

しかし、一方で考えてみると。。。
偏りのあるように見えるこの政策や取り組みですが、
本当に偏っていますか?

全国を見渡すと、以前から「〇〇の街」とか「〇〇名物」とかってありますよね。それで、これらを教育に取り入れたり、積極的に補助金で支援したりもしていますよね。。。。住んでる人の中には、それはOKって人も、NGって人もいるはずです(そこを英断するのが政治なわけで。。。)。

ここで気づくことは、「〇〇の街」とか「〇〇名物」ができたときって、
めちゃめちゃ偏っていた政策とや取り組みだったのではということです。

(当然、土地と素材の相性などで自然発生的に振興されてきたものなので、偏った政策という表現は適切でないかもしれない。。。ただ、今回は当たりまえに思えていることを疑ってみるのも面白いという趣旨ですので、否定しているわけではないことをご理解いただけるとありがたいです。。。)

しかし、今は、この「〇〇」だけではうまくやれない、またはそれに縛られて新しいコンセプトが打ち出せない地方の都市もたくさんあるように思います。

例えば、私の出身地である北見は

全国で玉ねぎを一番生産しているため「たまねぎのまち」
大正時代にハッカを世界一生産していたので「ハッカのまち」
道内で人口当たりの焼肉店が多いので「焼肉のまち」

などの個性を打ち出してきました。

しかし、これらを俯瞰してみたとき、
今住んでいる人に「〇〇」というコンセプトが響いているか?
住んでほしい人に「〇〇」というコンセプトが響くか?
ということを思います。

であれば、今の人に響くコンセプトをとして、
改めてあたらしい「〇〇」を興してみるって、
発想に切り替えてみるのもよいのではないでしょうか。

(以下は、今はたぶんまだないと思うものです…あったらごめんなさい)

・爬虫類が住みやすい街 全国1位をめざす
・犬が住みやすい街 全国1位をめざす
・猫が住みやすい街 全国1位をめざす

いいまであった、リンゴやミカン、そば、牛肉、鶏肉、キャベツ、醤油など特に食べ物を中心に、〇〇な街は語られてきました。

今後は、今のライフスタイルや趣味、新しい価値観に合った〇〇な街を語り始めると少し変わった社会の様子が見えませんか?

・釣りがしやすい街
・ボードゲーム好きが多い街
・アニメ好きが多い街
・マンガ好きが多い街

実は、先に挙げた地元北見ですが

・以前に合併した常呂からカーリング代表が生まれていることで「カーリングのまち」として、教育・選手育成などに努めています。

これは、新しい流れです。

また、地元に帰ったとき、一緒にお連れした方がいうことに驚かされたのですが、普通の中規模のホームセンターに大都市でもお目にかかれないほどの「キャンプグッズ」が置いてある!!
(もしかすると、本州からオホーツク大自然でキャンプすることを目的に、人が来て、比較的高額なグッズでも需要があるのか??))

ということは、
北見だと
「カーリング選手になるための街」
「キャンプの聖地で暮らせる街」などでいけるかも??

こんな新しい「〇〇」を設定できるかもですし、
すでにそんな流れが始まっているかもしれません。

そして、もしやるからには、
このような取り組みを進めるのであれば。。。

徹底的に
・〇〇の実施にかかる費用は全額補助
・〇〇好きを集めるイベントを開催
・〇〇に関する専門教育を受けられる教育環境を整備
・〇〇に特化した施設や図書館などの整備と研究推進

そのことで新事業や新たな観光資源が生まれ、集まる
また、その後、ネットやリアルを介して、
他の街の「〇〇」がクロスし混じって新しい価値を生む。

そんな、仕掛けや仕組みが社会を動かしていくと一層面白いように思います。

話は長くなりましたが、
レプタイルズショーに集まっている人々を見て、
そんな妄想に思いをはせておりました。

イノコマサカズ

*追伸

先日から「ハヤブサ消防団」という池井戸潤原作のTBSドラマを見ていました。

=ここからはネタバレを少し含むので、見ていない方は、見てからで==

地域の振興を考えるときに今まで「ライフスタイル」を中心に検討してきましたが、それが「宗教」であった場合にはどうでしょう。

正直「爬虫類好き」というのも、
マジョリティから見ると一種特殊な趣味に思う方もいるかもしれません。
(全然、爬虫類好きが「宗教」などといっていないですからね。あしからず。僕はイモリ・ヤモリ・カメレオンが好きです。)

「リンゴが好き」という「食」に対する選好と
「爬虫類が好き」という「ライフスタイル」に対する選好では、
前者の「食」ほうが、万民にややフラットないし中立的なのかもしれません。

(ここは、私の感覚の問題かもしれません。。。実際、リンゴ好きが大量に街にやってきて、スーパーからミカン消えたらいやですし。。。その時は「リンゴ好き人間」の皆さんが移住してくることに反対しちゃうかもです。)

ゆえに、行政などで推進する際に、農作物などはライフスタイルよりも「押しやすい」のかもしれません。

思考の右往左往が否めないですが、
だからこそ、次は、どうすれば「ライフスタイル」押しでも、フラットに、ソフトに地域を盛り上げられるか、どんなルールがいるか吟味/議論できるとよいですね。

さて、ここらで、今回はやめておきます!!
ありがとうございました。


ありがとうございます!ぜひあなたの「妄想の話」もお聞かせください。