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#3「柔術チャートをまとめます、心編。②減量の成功」

柔術のマガジンを始めたのに、社会情勢が目まぐるしく変わるせいで、忘れかけていました。現在柔術も自粛している状況なので、柔術を忘れないためにも、早くまとめないといけないとの焦りもあります。

今日は心編の続き、

②減量の成功 を書いていきたいと思います。

なぜ、心についての語りなのに、減量なのか、どちらかというと体の文脈で語るべきなのかと思われがちです。

しかし、こと柔術の減量は、当日計量ということもあり、メンタルの負担が大きいのです。

前日計量の他の格闘技は、前日までは減量に集中して、回復させて、当日の試合に臨むことができます。

しかし、柔術は当日計量なので、試合のことと、体重のことを両方考えなくてはなりません。

減量を失敗すると、メンタルがやられます。ここでいう減量失敗は、計量にはパスしても、バランスを崩してしまうことを指しています。

僕も試合経験が沢山あるので、良い時と悪い時がありました。

その経験を例に挙げてお伝えします。

<減量に失敗した試合>

キャリアとしては中盤の茶帯の3年目くらいだった思います。

今まで計量に失敗したことがない実績から、油断が出てしまったことが原因にあると思います。

その試合では1週間くらい前から練習をセーブして、減量を始めました。

食べないことで、減らしていく形をとりました。

食べずに寝るを繰り返して、3日くらいで目標には到達しました。

目標達成に安堵して、少し食べ始めました。するとすぐに1kgくらい戻り、またセーブする。短期スパンで繰り返すようになりました。

試合前日も「最後の晩餐」などと言って美味しいものを食べ後悔するをやってしまい、試合までの移動中もひもじい思いをし、

試合会場に到着しても、計量のことばかり考え、他の準備を一切後回しにし、少なからずある、自分の試合前のルーティンもせず、計量に向かいました。

計量は思ったよりもアンダーで、

難なくパスしましたが、減量のために疲れ切ったメンタルに、集中力は残っていませんでした。

試合が始まっても、相手をよく観察していないというか、見れていない。キョロキョロ周りを見ているようなワフワした感じで、「俺今試合あしてるんだよな」なんて試合中に思ってしまうような感じでした。

結果は大敗ではなかったですが、後手後手で微妙な点差で負けました。

後半に取り返そうと爆発させましたが、時すでに遅しでした。

<減量に成功した時>

3週間前くらいから試合を意識し始め、少食にします。

2週間前後前の夜勤で一度、飯を抜いて、

胃が空っぽの時に何kgになるかチェックします。

それがわかると経験則になってしまいますが、スパーリングと食事を抑えてじわじわ体重を落としていきます。

水抜きもそれほどせず体重を持っていきます。

塩分抜き食と長めのスパーリングでスーッと落ちていきます。

アンダー1kgくらいで生活して、前日しっかり食べて

当日はアンダー0.5kgでチェックインします。

体重のことは、自分の体重計と大会の体重計の差を心配する程度でほとんど考えなくて試合に挑めます。実際95%は大会の体重計の方が軽く値が出ます。

体重の心配をしないと、自分のコンディションを冷静に評価して戦略をたて、試合では、相手の観察や、戦略、戦略の変更に集中できるようになります。


減量に失敗していると、集中力にかけ、相手の観察もできなくなる。

減量に成功すると、試合に集中でき、自分の調子も評価でき、相手を冷静に観察して試合に挑める、と。

減量は体調の良し悪しによるパフォーマンスへの影響に注目しがちですが、心技体の「心」、メンタル面のへの影響が強いと僕は思います。

当日計量の柔術は特に。

参考になったでしょうか。

ではまた。




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