【PdM】β版は正しいプロダクトを作る最適の手法なのか?
お久しぶりです。いのでーです!
スプラトゥーンを始めた結果、1ヶ月以上更新が滞ってしまいましたm(_ _)m
この更新が出来ていなかったタイミングで、いよいよ私がマネジメントをしていたトレーニング機能がリリースされました。
今回の機能はスタディストで初めてOpenβ版でリリースを実施しました。
どんな開発をしていたかの記事もアップされたのでリンクを貼っておきます!
今回、私も初めてβ版と言う手法でサービスを提供してみて個人的に様々な解釈が生まれたので記事化をしたいと思いました!
β版とは
β版とは試作品の段階でサービスを提供することで低コストでサービスを検証することができる手法です。
その為、下記のメリットが発生します。
・開発途中で検証を行い、方向転換などの取捨選択ができ、無駄な時間をカットすることができる。
・本当に価値のあるサービスにコストをかけることができる。
サービス開発において、企画・設計・開発・テストした結果、顧客が利用できるのは検証が最後の工程になってしまうので、検証した結果がダメだった場合、各工程に欠けたコストが全て無駄になってしまいますね。
β版だと検証を早めに持ってくることができます。
時間を使って作ったものが、顧客が望んでいないものを作ってしまう展開を避けようって話っすね。
実際に私の持論では10本サービス開発しても本当に顧客が望んでるものを作れるのは、1本ぐらいだと思っています。
だから、短い期間で回数多く検証をして、本当に必要なサービスにコストを投下した方が良いんですよね。
理想は1週間で1本検証とかだと思いますが実際にその域に行くのは相当大変と思います。私のチームだとまだまだその世界は難しいっすね。笑
(今話題のプロダクトの皆様はどれぐらいなんでしょうねw)
メリットいっぱいβ版を使おう!?
と、思いますよね!
理論上は簡単に言うんですが実際にtoCサービスでβ版の手法を使うことは3つの観点でハードルが高いと思います。
・規約
・社内外への広報(説明)
・マネジメントコストが非常に高い
まず規約ですが、ユーザーにとっては制約が多いものです。
一般論ですが例えばデータは保証されないやサービスのUIが変わるなど制約が多いです。
(参考にTeachmeBizのβ版規約を貼っておきます)
しかし、実際にtoCのSaaSではユーザーが利用してくれたデータをそんなに簡単に消すことはできないのが現実です。
顧客にも説明コストもかかりますし、実際に販売時に利用前提になっちゃうと消すことは本当に無理な話です。β版だからなんでも良いはサービスの前にビジネスとして納得できないものと思います。
その検証がだめだった時の折り合いを考える難しさが1点目です。
次に社内外への広報活動がかなり変わってきます。
今まで通りサポートを実施できなかったり、何ができないのか?普段とどう違うのか?説明もコストがめちゃくちゃ高いですよね。(我々はサポートはフィードバックフォームより受け付けましたし、セールス段階で社内メンバーに相当苦労をかけたと思います。)
実際にまだ未完成品と言うことも使ってくれるパイロット顧客や社内メンバーでさえ理解してもらうと言うことが大変です。
最後はマネジメントコストが非常に高いです。
本来であればユースケースを洗い出して、そのケース全てに対して課題を解決する必要があります。しかし、β版で提供することで必要最低限の機能でリリースが実現することができます。
ここまでは聞こえがいいのですが実際にこの部分は落とす落とさないの判断は毎回必要になってきます。
技術的に解決できない問題やコストがかかってしまう部分などを落とす判断を毎回する必要がありますし、それの説明にもコストがかかります。
使い方を間違えずに積極的に使って行こう!
とはいえ、やはりβ版のメリットはプロダクト開発やビジネスにとって捨てがたいものです。
影響範囲などはβ版提供範囲などでだいぶん変わってきますので使い方を間違えずに積極的に使っていきましょうと言うことを提言したいです!
全ての顧客が使えるOpenβだけでなく、特定のテストユーザーのみ使うClosedβと言う選択肢もあるからです。
公開範囲を限定的にすることでデメリットも緩和できますし、例えば参照系の機能であればデータを作ることがないため、別の形で作り替えて置き換えもできます。
この辺をうまく回せてこそのプロダクトマネジメントと考えており自分の中では選択肢が増えていい経験だったなと思います。
まとめ
・β版は正しいプロダクト開発を行う為の手法であり武器である。
・使いこなすのにはハードルが高いよと言うこと。
・それでも顧客のために正しいプロダクトを提供する目的なら絶対に試してみた方が良いと思うぜって話
最後に「β版は正しいプロダクトを開発する為の手法であり、その結果サービス利用ユーザーの価値を最大化する為に使うものである」と言うことを締め括りに今回の記事は終わりにしたいと思います。
今回は中傷度も高く記事を書くのに結構苦労しました。(サボってて久しぶりだったと言うこともありますが)
伝わりづらいと言う方は是非質問をくださいね!
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