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障害のある人たち

体調を崩したことによって、いろんなことが変化した。

まず、自分の体が変化した。
今までできていたことができなくなった。
普通に呼吸するということが、できなくなった。
少し歩くだけで息が苦しくなる。
全てがゆっくりしかできないし、起きていられる時間も短くなった。
寝ているだけの1日が過ぎていく。
これから先、この状態の体で生きていくのか〜と思った。

立っていられないから、ごはんを作ることもできない。
掃除も洗濯も買い物もできない。
子供がやって欲しいことも、なかなかやってあげられない。

そうなって初めて、弟の気持ちがわかった気がした。

私の弟は、筋ジストロフィーという障害があって、筋肉の機能がだんだん失われていく障害だった。
小さな頃は歩いていたけど、だんだんと歩くことができなくなり、そのうち車椅子にも座る時間も短くなり、ベッドで過ごすようになり、呼吸も呼吸器なくてはできなくなって、食べることもだんだん難しくなっていった。
長くは生きられないと言われていて、12年前に亡くなった。
機能を失っていくということは、こういう気持ちだったんだなあと思った。

そしてそれを受け入れて、そのままに生きていた弟を、改めて深く深く尊敬をした。

誰かに頼らなければ生きていけない障害のある人たち。
彼らは、その自分を受け入れ、そして状態を超えて、とても力強く生きている。
本当に尊敬しかない。
物凄い愛の存在なんだなあと思った。

そんな学びを与えてもらえたこの体験にとても感謝しています。

今日もいのちの時間を使って読んでくださって、ありがとうございます。

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