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【おススメ映画】めちゃくちゃ丁寧に「ちょっとはみ出し者」の他者との関わりを覗き見る物語

Amazonprimeで視聴した「ウォールフラワー」という映画。1時間42分間ずっと楽しめたので、「他者との関わり」とか「優しいとはどういうことか」とか「幸せを感じること」とかに興味がある人には刺さる映画だと思うので、おススメしたい。

【おススメポイント】
・主人公の内省言語化が、聞いていて心地よい
→基本的に主人公が「オトモダチ」に手紙を書くような形の独白でストーリーが進むんですが、その言語化がすごく聞いていて心地よい。主人公もさえないというよりは、純朴な感じの風貌でかわいらしいです。年上のお姉さんに好かれるのが納得できる感じ。

・登場人物全員「いい人」
→本編に大きく絡んでくる登場人物が基本的に全員いい人で、見ていてつらくなったり不快になったりしない。安心して見れました。全員なにかしらつらい経験をするのですが、みんなポジティブなので見ているこっちも変に引きずることなく、応援したい気持ちにシフトできる。でものそのつらいこと、により動く心とか感情はすごい丁寧に描写されている。でもあまりセリフとかで表現されすぎることはないので、心地よい余白があってよいです。

あらすじ紹介では、「カースト下位」とか「友情」「恋愛」とかのキーワードを含めて紹介されていますがあまり本筋には関係ないと思いました。

主人公のトラウマの過去も、主人公が内省を言語化することが得意になることに間接的に関係はありそうでしたが本筋的にはそこまで問題にはならない。エマワトソン演じるサムと「似た境遇」を持つことはちょっとポイントかなとは思うのですが。(原作の小説だともっと深堀されてるのかな?)

映画だと、もっとシンプルに、主人公の内省や、哲学的な問い、人の感情とか価値観とかそういうものをたくさん見れて面白かったです。

時間のある連休に見るのにちょうどよかったです。
余韻が楽しめる映画を探している方は是非。

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