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うつ病のおかげで、将来の希望が持てた


今の私は、大学3年生。

いわゆる就活生。

就活生だと??

うるせえええええええええええええええええ!!

まだ認めたくない!!社会怖いもん!!!!

と言いたいが、さすがにニートになる勇気はなかったので、就活をしていた。

そんな矢先に、うつ病になった。

重度のうつ病で、あともうすこしで入院を促されるところだったらしい。

主治医には「最低限度のこと以外はしないように」と言われた。

最低限度とは?

簡単に言うと、衣・食・住以外はするなってことだ。

就活も、今やっている塾講師のアルバイトも、休まないと。

友達に会うのも、控えて。

正直それを言われたとき、私どう思ったと思う?

「ああもう、自分は頑張らなくていいんだ」

うつ病に感謝したんだ。

最初はね。

うつ病のおかげで休めるはずなのに、それが焦りになっていた

うつ病になっても、あまり落ち込まなかった。

病院に行く前から、多分そうだろうなと思っていたから、むしろはっきり病名を言われてすっきりした。

それに、

頑張れなくても、うつ病のせいにできる。

サボっても、調子が悪いからと理由づけることが出来る。

やった!

ということで、うつ病と診断されてから、ほんとに何もしなかった。

もともと筋金入りの真面目なので、学校の課題はしっかりすべてやっていたけれど、就活とか、資格勉強とか、やらなくてもいいけどやったほうがいいことはやらなかった。

ずっと寝ていた。それか布団で家の隅から発掘した3DSをやっていた。

それでもいいんだ。

だってうつ病だから。

私、病気だもん。

それでも、それなのに。

辛かった。

休んでいいはずなのに、休むことが辛かった。

周りは就活を始めている。同い年でも、活躍している人はたくさんいるし、バイトをしてお金を稼いでいる。

私は、何もできない。

本当になにもしなくていいの?うつ病のせいにして、逃げてるだけじゃないの?

何か有益なことをしなよ。就活でもアルバイトでもいいからさ

心の中の私が何回もささやいてきた。

うるさくてたまらなかったけど、無視することはできなかった。

働けないと言ったら、働かなくて良いと言われた

あまりにも疲れたので、父親の部屋に向かった。

「お父さん」

「私、将来なにもできないかもしれない」

私はこのままの状態だったら、間違いなく就職できなくなる。

卒業はかろうじてできるかもしれないけど、職について働く気力はない。

でも、親にはとりあえず働けと言われる気がしていたので、先回りして許しをもらうつもりだった。

でもね。

「じゃあ、働かなくていいじゃないか」

え?

「え、働かなくていいの?」

「働かなくていいというか、できないときはどうしても無理なんだから、それでいいじゃないか」

予想していたことと、答えは反対だった。

「それでいいの?」

「だって、できないときはできないだろ?それ以上もそれ以下もないんじゃないか?」

お父さんは淡々としていた。

そんなに淡々としていたのに

私の中の重い負担を、全部取り除いてくれた。

うつ病で、なにもできなくてもいいんだ。

うつ病のおかげで、

できないことを肯定された気がした。

今もうつ病だけど、ライターになってお金持ちになりたいんだ

そこから、私はライターという夢を見つけた。

ライターは安定した稼ぎをするのがかなり難しい。

だから今までは躊躇して、どうしても安定を求めて踏み出せなかった。

だけど、お父さんの働かなくていいという言葉のおかげで

働かなくてもいいなら、安定が無くても働こうとしてるって全然ましじゃん!!

と思えるようになった。

正直まだまだ道のりは険しい。

ブログもアクセスは全然伸びないし、うつ病ですぐに疲れやすくなってしまうから、思うように書けない。

辛いことはたくさんある

けど、

希望もたくさんある。

休む勇気と、働く希望をくれたうつ病に、心から感謝したい。

どうせ長い付き合いになるのだから。

これからも仲良くやっていこうね。

よろしくな、うつ病くん。


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