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歴史への誤解がPBWをオワコン化する

日本において、MMORPGは「主流」になれなかった。
「RPGはひとりで、コツコツ楽しむもの」。

ドラクエとかの影響力が強すぎたんですね。ことし10周年を迎えるドラクエ10も、自身が歪めてしまった日本のRPGを変えられなかった。

そしてPBWプレイバイウェブは、MMORPGになりそこなったPBMプレイバイメールのなれの果て。
これが私の「歴史観」です。今では真相を知る人も少ない。

異論は認めます。いまでもMMORPGに熱心な人は、怒ってもいい。
私のMMO体験は、あまり豊かではなかったし。

かつてインターネットのない時代に、手紙のやり取りを用いてリモートで遊べる多人数同時参加型のRPGが存在しました。それがPBM。

架空の世界の歴史を、みんなで作りあげる。でもそれって、勝者が自分勝手にでっち上げた物語でしかないんだよね。しかも運営が全知全能の神を気取るから、彼らの理解を超える優れた発想は排除される。

本当の歴史は多面的で流動的だから、新たな発見があって面白いのに。
昭和の世代と、いまの学生が歴史の授業で習う内容はいろいろ違う。だから知識の差がクイズ番組のネタになったりする。

PBWの運営は、ぜんぶ古い歴史観のまま。
いわゆる「歴史的重大事件」は、氷山の一角に過ぎない。
ほんとうは、表に出ない「名もなき人々」が歴史をつくっているのかも。

過去、現在、未来は並行して存在し、相互に影響を与えている?
「君の名は。」みたいな。
量子力学は、古い歴史観を粉々に粉砕するので愉快だ。

運営は神様じゃないんだよ。独裁もいい加減にしろ。
歴史には多様な解釈があって、混乱があるから読み解くのが面白い。
強引に一本化したら歪みが出る。わかりやすくする親切心が裏目に出た。

かつて一時代を築いたPBMとPBWは、まるで現実世界の問題点を先取りするような形で静かに衰退しました。

社会の中で、取り残された人々。生きづらさを感じる人。
自殺ではなく、社会に復讐することを選んだ人たち。
PBMやPBWの世界にも「社会問題」があって、それを放置した結果。

いや。もしかして…運営各社も、相応の努力をしたのかもしれません。
しかし なにも おこらなかった!
彼らは内情を語らないので、真実は闇の中。

PBM/PBWにも、私はつらい記憶しかない。

メインストーリーは完全放置、シナリオは全部無視、SNSで雑談するだけの場所になったPBW。たまに季節限定のイラストを発注しますが、それすらもSkebなどのイラストコミッションサービスの台頭でお株を奪われる。

コロナ禍の世界となってからは、オフ会ができなくなり、消費増税や円安の影響でじわじわ値上げ。新たな価値も提供できないまま。

誰も、何も有効な手を打てない。
いま、日本のRPGは真っ暗闇の底にいると感じます。
ガチャゲーの「自称RPG」たちも、闇が深すぎる。

PBWというマイナージャンルが絶滅しても、多くの日本人は困らないが。
日本のRPGの多様性は、またひとつ失われるだろう。

私にできるのは、自分専用の「究極RPG」たる小説を書くことだけ。

アーティストデートの足しにさせて頂きます。あなたのサポートに感謝。