2022年7月21日～23日　酒。読書。観劇。それだけ

私の「note」のプロフィールは、『酒。読書。観劇。それだけ』とそっけない、というか投げやりな一文だが、それで充分説明に足りている。

たとえば、2022年7月21日～23日にかけて……

2022年7月21日

終業時間にとりあえず木曜日定例の投稿をしてから、新宿に向かう。

18:30 映画『宇宙人の画家』 @新宿・K's cinema

普段、あまり観ないタイプの映画だが、面白くて、結構前のめりに観る。

終映後、一旦ロビーに出て時間をつぶす。

20:30 映画『ほとぼりメルトサウンズ』 @K's cinema

22時前に終映。さすがに疲れて、真っ直ぐ帰宅する。

2022年7月22日

18:30 映画『二十歳の微熱』 @渋谷・ユーロスペース

ちょうど30年前に公開された映画。
公開時に観たはずだが、さすがに忘れてしまっていて、新鮮な気持ちで観る。
公開当時は、この映画は結構センセーショナルに捉えられていたはずだが、BL(ボーイズ・ラブ)のエンターテインメント作品が一般的に流通している2022年においては、たぶん、普通に受け入れられると思う。
ただし、客が全て"中年オヤジ"というのは、BL好きな人でも(というか、BL好きだからこそ)受け入れられないだろう……とも思う。
アフタートークもなかなか興味深い内容で、満足して映画館を出る。

21:00 酒とさか菜

ユーロスペースを出て円山町のラブホテル街をブラブラ歩き、「酒とさか菜」という居酒屋に向かう。
(お店については以下に書いた）

週末はもちろんいつも混んでいるお店だが、何故かカウンターの端っこに2人組のサラリーマンがいるだけ。臨時の早じまいかと、ドアに張り紙がないか、思わず確認してしまう。
その光景を見たお店の人が、苦笑いで迎えてくれる。
どうやら、第7波の感染者数報道が少なからず影響しているらしい。

日本酒を飲みながら、女将さんと少し話をする。
日本酒の酒蔵さんは、コロナ禍の影響を大きく受けており、全ての制限が解除されて巻き返しを図ろうとしているが、今年の異常気象(以上に短期間の梅雨、その後の高気温……からの連日の大雨)で酒米の生育が良くないのだそうだ。
日本酒好きの私としても、とても心配な出来事だ。
そんな話をし、23時前に退店。頑張って帰宅する。

2022年7月23日

9月に上演される舞台『阿修羅のごとく』の発売日。これまで、ぴあ、e+の先行抽選に外れまくっていたので覚悟していたとはいえ、あっという間に完売したのを目の当たりにし、やっぱり愕然とする。

13:00 舞台『鎌塚氏、羽を伸ばす』 @下北沢・本多劇場

下北沢、暑い。人が多い……

終演後、どこかでビールでも飲もうかと思ったが、あまりの人の多さに気力を失い、すごすご新宿まで戻る。

とりあえず、紀伊国屋書店・新宿本店(ここも結構な人出だ)でブラブラしながら本を物色し、笙野頼子著『発禁小説集』(鳥影社)と早見和真著『あの夏の正解』(新潮文庫)を購入。

17:00 舞台『スルメが丘は花の匂い』 @紀伊国屋サザンシアター TAKASHIMAYA

紀伊國屋は紀伊国屋でも紀伊国屋ホールではなく、サザンシアター。
開場時間に行くと、入場を待つ長蛇の列。

1フロア下の紀伊國屋書店の洋書売り場で時間つぶし。
洋書は普段馴染みがないので、見ているだけで楽しい。

本編105分。20分のインターバルの後、30分ほどのアフタートーク。
全部を楽しみ、劇場を後にする。

新宿駅までの道のりで、久しぶりのお店に行くことを思いつく。
まったく縁がない小田急線沿線のお店なので、とりあえず電話で予約。

20:30 土と青(新百合ヶ丘)

「土と青」という不思議な名前の居酒屋は、京王線沿線の調布からスタートし、現在は調布に2店舗と、ここ新百合ヶ丘に1店舗と店舗拡大してきた。
この新百合ヶ丘はオーナー夫妻が営んでいる。
お店に向かう私の前に、2人の若者が歩いている。その人たちは「土と青」のドアを開け、すぐに出てきた……ということは、満席だったのだろう。
予約しておいてよかった。

確かに、お店は満席で、皆、ご機嫌で飲んでいる。
カウンターに案内された私は、とりあえず生ビールで喉の渇きを潤し、日本酒へ移る。
ぼんやり良い気分で飲んでいると、「これ、サービスです」と大根の天麩羅が置かれた。見ると、お客さん全員に何か配っている。
「明日から夏休みなんで……」
つまり、なま物の処分なのだろうが、ならばお酒だって……
「じゃぁ、"長く置いておけない日本酒"があったら飲みますよ」
「あ、大丈夫です。それは、家に持って帰ります」
……う～ん、残念。

閉店時間の23時頃まで飲んだ酔っぱらいは、また新宿まで戻り、何度か乗り換えて帰宅したのである(よく帰れたものだ)。

そんなわけで足掛け3日。
3本の映画と2本の芝居を観て、2件の居酒屋でお酒を飲んだ。
好きなことだらけの、ご機嫌な日々……あゝ、満足！