NODA・MAP 舞台『兎、波を走る』(ネタバレ?)(第31回読売演劇大賞 優秀作品賞受賞作)
ドボルザークの「家路(遠き山に日は落ちて)」が流れる中、目の前の舞台で行われている「事実」と、その後、アリスが繰り返す『お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん……。』(戯曲にあるとおり10回、全て手入力した。あのシーンを「目撃」した者として、コピペなんて絶対にできない)を聞きながら、涙と鼻水と全身の震えが止まらず、それでも舞台から目を逸らすことができなかった。
「目を逸らしてはいけない、"目撃"せよ」
理性がそう叫ぶ