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モヤモヤ解消の鍵は、「認知」と「切り離し」(あいこす/7)

普段生活していて、モヤモヤすることはありませんか?

例えば人間関係でモヤモヤしたり、働いていてモヤモヤしたり。

私は一度モヤモヤすると、ずっと心の中にモヤモヤが残って気になってしまいます。そうなるとモヤモヤに気を取られて、余計に疲れてしまうことがよくあります。

そんな時には、気分転換に出かけたり、好きなことをしてリフレッシュするという方法もありますが、もうひとつ、モヤモヤを解消できそうな方法に最近気づきました。

それは、モヤモヤの理由をとことん考えることです。

なぜ自分は今モヤモヤしているのか、自問自答を繰り返すことで、モヤモヤの理由を見つけます。

そもそも私がモヤモヤの理由を探してみようと思ったきっかけは、i.clubでのインターンでの体験にあります。

プログラムでは、未来をつくるアイデアを考える過程で、中高生に対して問いかけをする場面がよくあります。

「なんでこの未来をつくりたいと思ったの?」「ここが面白いポイントだと思った理由って何?」という風に、理由を問いかけます。ワクワクや、モヤモヤなどの、小さな感情や気づきをきっかけとしてアイデアを膨らましていくのです。

こうして、他者のとある感情や気づきに対して理由を問いかけることが癖のようになって身についてきたので、自分の感情にも問いかけをしてみたのが始まりでした。

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実際にモヤモヤの理由を探そうとするようになってまず気づいたことは、問いかけをしていくうちに自分の感情を認知することができるということです。

例えば、この人の話を聞いているとモヤモヤするという場面があったとして、モヤモヤの理由を考えてみます。話を聞いていてモヤモヤする理由は、この人が自慢話をしているからだ。自慢話が嫌な理由は、自分が相手に嫉妬しているからだ。という風に考えられるかもしれません。

そして、ここで辿り着くのは、自分が相手に嫉妬しているという感情です。モヤモヤの原因は嫉妬だったという認知が生まれたわけです。

次に、この嫉妬という感情を、事実として距離をとって見てみます。そうすると、嫉妬という感情に対して、不思議と冷静になれる自分がいました。

実は、心のモヤモヤは、感情が抑圧されているというサインでもあるそうです。逆にいえば、抑圧された感情を解放することでモヤモヤを解消できるということです。

感情と距離をとり、自分自身で感情を受け入れるということが、感情の解放の手段のひとつとして当てはまるため、モヤモヤが解消されるのだと思いました。

また他にも、モヤモヤしている時には、自分自身で紙に書いたり、人に聞いてもらうという方法もありますが、これらも自分の感情を抑えずにどこかに出すということが共通しています。

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これらの、自分自身で問いかけを繰り返す体験を通じて、モヤモヤしている時に大事なのは、問いかけるプロセスを通じて感情を認知すること、そしてその感情を自分自身と切り離して捉えてみることだという考えに至りました。

そうすることで、自分自身が具体的にどんなことが嫌なのかだったり、どんな状況に不安を覚えるのかということも見えてきたので、自分の感情ひとつひとつを丁寧に見ていくことで自己理解が進む、という効果もあると思いました。

これからは、モヤモヤだけでなく、ワクワクだったり、他の様々な自分の感情に理由を探してみようと思います。

あいこす

<この記事を書いた人>
あいこす。青森県中泊町出身。埼玉大学教養学部所属。大学ではヨーロッパ文化を専攻。インターンを通してイノベーションについて学習中。楽器演奏が趣味。最近は専らジャズトランペットに熱中。

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