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近視と戦争の意外な関係

近視を「目が悪い」というのをやめましょう!

その昔、近視は「国辱」とされていました。

眼鏡をかけていては戦争などできない、とされていたからです。

「一億の国民が火の玉となって勝ち抜く為めに、先づ大切 なのは眼である。眼が悪くては銃はうてない、飛行機には乗れ ない。〔......〕銃後で国土を護るにも、産業報国に挺身するに も先づ大切なるは眼である」(庄司義治)

近視の人を指して「目が悪い」と表現するのは国が近視を敵視して「近視だとお国の役に立たない」という戦前から続いてきた洗脳思想の名残です。


目が悪い=「Bad eye」ではない


だってありえない表現でしょう。

でも近視を「目が悪い」と表現するのは、そういう背景があります。

だから私達はもう一度冷静に立ち止まって考える必要があります。

子供が近視にならないように必死に気にしているみなさん、なぜ近視は「悪い」ことなのかを、理論的に説明出来ますか?

不便だから?ipadが普及したら視力が良い方が不便になりますよ。視力が良すぎる人がipad見続けると、よく見えるけれど近視の人よりも目や身体が疲れるからです。

眼鏡を掛けさせたくないから?40歳をすぎると、視力が良い人ほど、眼鏡が必要になりますよ??

眼鏡をかけるといじめられるから?そんな人を友達とみなさないといけない学校社会の方が問題だと思いませんか?

戦時中のポスターにはこんな風に書いてあったそうです。

[近視眼になると、映画もちゃんと見られないし、風景も楽しめ ない。人間関係がうまくいかず、侮辱だって避けられない。「近視は......精密な観測に も......兵器の運用にも......ガスマスクの装用にも不便である ......]

ほとんど気にせずに使っている言葉だと思いますが、近視は本当に【悪い目】でしょうか。

そして、くっきり見える眼鏡をかけ続けることが、良い人生を送るのに必要な理由ってなんで言えるのでしょうか?

見えすぎる眼鏡の弊害


ぼくは「よく見える」眼鏡をかけ続ける人たちが、

・真っすぐ歩けない

・呼吸ができない(浅い)

・姿勢が歪む

・思考が凝り固まる

という様子を見てきました。

そして現代生活で大きく体調を崩しがちなのは目が「良い」人たちなのです。特にコロナになってから、目が「良い」人たちの需要が増えました。

つまり、

・遠視の子供やおとな

・視力が良い&老眼が始まった人たち

は、「良く」見えるがゆえの身体のしんどさ、そして実は眩しいのが大変であるという誰にもわかってもらいにくいお困り感を抱えていることがほとんどです。

視力は人生の結果


その人の遺伝子、生活、思考など固有の人間というものが目に出ているのが視力そして見え方です。

近視だから完全に矯正する。

視機能が低いからトレーニングする。

そのような思想の根源は、そのほとんどが空軍や兵士の能力アップ、敵を倒すために必要という思想です。

現代においては、そういう思想で近視矯正やビジョントレーニングをしている人はいないとは思いますが、私達の中はそのような思想やDNAの名残りを持って当たり前だと良い悪いを決めこんでいること、戦争という背景が「目が悪い」という言葉の奥にあることを忘れてはいけないと思います。

これからのIT時代を知的に健康に生きていくために脳の一部である「目」のケアは外せません。

できること

(1)自分の頭で考えられるように必要な情報は隠さずに提供してくれるお医者さんや眼鏡やさんを選ぶ

●眼科さんにも得意分野があります。専門性を調べてからかかる。

●眼鏡屋さんにも得意があります。目のこと以外のこころやからだも見てくれる眼鏡やさんを選んで欲しいと思います。

(2)健康診断と同じように、定期的に目の状態を自分で把握する。そのようなかかりつけの眼科や眼鏡店を探して見つけておく

(3)生活の中で目を守る

●夜は暗く過ごす

●パソコンやスマホの光を落とす。苦手な色(波長)を特に落とす。

●パソコンやスマホを「遠くがよく見える」眼鏡を掛けて見続けない

●老眼が始まったと感じたら、できるだけ早くメガネ店で眼鏡を合わせる(重要!)

(4)パソコンやスマホをしたら、ボーッとする(見る)時間も作る。

(5)寝るときに、できる限り完全に暗くする。充電の明かりなどは特に小さいが強い光なので、寝室で充電など行わない

(6)ブルーライトカットの効果は人による。逆効果の人もいる。自分に合わないと感じたら利用しない。

(7)ドライアイは思っている以上にダメージが大きい状態。ドライアイをしっかり見てくれるお医者さんを見つけましょう。

(8)視機能(見る能力)はバランス感覚を使わないとどんどん劣化します。子供と一緒に、また自然にでかけて、バランスを使う遊びや運動を取り入れる。

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