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セラピストの葛藤

私が実験台

セラピストとして、本格的な活動を始めて一年。
私は、誰に何をお伝えしたいのか。何をお渡ししたいのか。最近そんなことをよく考えます。

癒しなのか、気づきなのか。今一番のテーマです。

以前、「マジック・ピルはどこにもない」というお話しを、こちらの記事で書いたことがありますが「継続することが一番の近道」ということをお伝えし続けることも、講師としての大切な役割。なのですが!これがかなり、私にとって負担です(笑)即効性があります!と言えないもどかしさと、なんだか意地悪をしているような気分になることがあるからです(笑)

継続の先にあるギフト(効果)はもちろん、「その日に効く」ものではないことをきちんとお伝えすること。そしてなぜ継続が必要なのかを「思考」「感情」「脳の働き」などなど、様々な角度から丁寧にお伝えすること。わずかであったとしても、変化に喜びを感じていただける機会を作ること。そのどれもが、私が大切にしていることです。少々根気が入ります。

その原動力は、生徒さんへの信頼。時に、耳の痛いことをお伝えしなくてはならないこともあります。本質を突かれて、逃げ出したくなることがあることもよくよく知っています。悪者になることを引き受けるのも、セラピストの役割の一つでもありますが「必ず気づいてくれる」という信頼があるからこそ、私はセラピストとしてあり続けられるのだと思います。

癒しとは

本質的な癒しとは、心が満たされている状態。私たちのストレスの原因「不足感」がない状態。

そもそも「不足感」は、思考が作り出しているものです。幻です。そのカラクリを知り、気づくことでしか、私たちは心を楽にすることはできません。成功者が幸せとは限らないのは、そのためです。一瞬満たされた気になったとしても、次の瞬間には未来への不安が襲ってきます。エンドレスです。

手強い揺り戻しの罠

継続は「揺り戻し」から私たちを助けてくれます。
本を読んで感化されたり、新しい情報を手にしてやる気が漲ったり、セミナーやワークショップに参加した直後に「その気」になっていても、日常に返るとすぐにいつもの自分に元に戻ってしまう・・・という経験がある方は少なくないと思います。

セミナージプシーや、占いジプシーになってしまうのは、その気になっただけで終わってしまったり、「それができたら誰も苦労しない」と諦めてしまって、手っ取り早く欲しい答えを探し続けてしまうから・・・私にも心当たりがあります。何度も何度もそんなことを繰り返して、遠回りをしてきました。お金も時間もたくさん使ってきました。そのプロセスもまた、無駄なこととは思いません。全ては自分との信頼関係。選択した自分を信じること。そのためには、ちょっとした覚悟は必要かもしれません。

継続は、学びの直後の「その気モード」の再起動をし続けること。まさに「それができたら、誰も苦労しない」ですが、やれている人は、結果を手にしています。「決める」「行動する」とてもシンプルです。そのサポートを時に優しく、時に厳しく?!やっていきたいなとお思います。

今日のまとめ

「本質的な心の癒しは、気づきの先にしかない」

これは、これまで私自身が実験台になって「心の世界」を探究し続けて辿り着いた、一つの答えです。

だからこそ、私には「気づき」をお渡しする役目があることを受け入れることが、次の一歩を踏み出すために必要なことなのかもしれません。この道を選択した私自身との信頼関係を、改めて思い出す時が来たみたいです。

inner temple
ココロとカラダの調律師
マインドフルネス・セラピスト
三嶋かよ


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