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落下羊日和 4

Fallsheeps 1st Mini Album "Aid"を振り返るインタビュー Vol.1
Dr / Cho Itsuki Kun

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(上田)かぼちゃ屋でドラムを録音したのはいつだっけ?

(Itsuki Kun)たしか2019年3月の下旬とかでしたね。まだ春休みで、前日に個人練でスタジオ入って、試行錯誤したのと、その時にBPM(曲のテンポ)を決めてメモって淳太に「これでいい?」って確認したのを覚えてます。で、当日は淳太が来てくれなくて... 家出るときに「淳太、行くよ?」って声かけたんですけど、めっちゃムニャムニャしてて、結局そのまま寝てました(笑)。来てほしかったなぁ...。

たしか曲の途中でBPM変わる曲多かったよね?レコーディングのときに、テンポが変わるタイミングを何回も調整した記憶がある。

「平日スタイル」ですね。

そうだ!たしか淳太いなくてガイド音源もなかったから、尺が途中で分からなくなったんだ(笑)。

不手際はいろいろありましたね...(笑)。次のレコーディングは気をつけないと。あとは、休憩中に食べたハンバーガーがめっちゃキツくて... ポテトの量もやたら多かったし...(笑)。

TSUNAMI(ドブ板にあるハンバーガー屋)のハンバーガーね。直道(かぼちゃ屋のスタッフ)がそこで働いてて、全くもっていらない忖度をしてくれたおかげだな(笑)。ただ、俺の計算通りのディレクションというか、お腹パンパンにさせることで、余分な力が抜けて演奏できたじゃん?

めっちゃ吐きそうになりましたけどね。喉元までハンバーガーとポテトがきてましたよ(笑)。

その状態で録った曲って覚えてる?

たしか「Uncertain」だった気がします。何テイクが録ってて、途中で集中力が切れてきちゃったから、休憩がてらハンバーガー食べよう、ってことになったんですよね。結果、信じられん量を食べることになったんですが(笑)。まぁあれが一番力が抜けて、良いテイクが録れました。まぁそのほかいろいろ不手際はありましたが。

でもレコーディング自体は初めじゃないでしょ?

人生で3回目ですね。最初は高校生のときにやってたバンド「みなもと」のレコーディングで、高2でした。2回目は高3のはじめぐらいに、みなもとでまたレコーディングして、Fallsheepsは3回目です。急にハードルがグンと上がりました(笑)。

兄ちゃん(淳太)来てほしかったね(笑)。あと、スネアはマオちゃん(ex BEOW WULF / Limited街道)のやつを借りて録ったんだよね。

結果として... あんまり良くなかったんですが(笑)。せっかくわざわざ当日持ってきてもらったのに「ごめんなぁ...」というか。親平さん(かぼちゃ屋PA)がメンテしてる、お店のスネア使ったほうがよかったかもしれなくて。これは俺のスネアブッキングミスでした(笑)。

たしかマオちゃんも、気を遣ってくれたのか、ヘッド(スネアの打面)をパンパンに張った状態で持ってきてくれたんだけど、求められる音がもうちょいミッドの効いたサウンドだったから、チューニング緩めたじゃん?でも元々パンパンに張ってたせいか、途中からダルダルになって、1曲叩くごとにチューニングが変わるっていう現象が起きた(笑)。

やっぱり自分のスネア持っていなかったっていう反省点は大きいですね。今は淳太が高校の時、モノクロメルトで使ってたスネアをもらったんです。側面にモノクロメルトのステッカーが貼ってあって剥がすのにめっちゃ苦労しました。この前叩いたんですけど、音めっちゃ良いんですよ。音域がどこでも気持ちよく鳴るので、マルチに使えるかんじです。なかでも、ハイピッチが一番キレイに抜ける印象でした。次回のレコーディングには使いたいですね。

そうだね。次回作では活躍していただこう。ちょっと話題を変えて、アルバムの曲ごとの思い出やライブ中に「こういう気持ちで演奏してる」とか聞いてみようかな。まず「秒針」。

「秒針」はやっていることが一定なので、それを維持するのに集中力を使いますね...。演奏している時は楽しいんですけど、メンバーやフロアの様子を見ることができないというか。叩きながらコーラスもずっとやってるので、左を向いているんですけど、かぼちゃ屋でライブをしていると、ステージ袖にいるスタッフの直道君がずっとエロ動画を見せつけてくるという...(笑)。あの時はけっこう集中やられますね。

じゃあ「秒針」における敵は、直道だな(笑)。

だから「秒針」はハプニングが多いという印象の曲です(笑)。

はい(笑)。続いて「Super Imagination」。

この曲を作った時、SUPERCARの「STORYWRITER」みたいな曲を作ろうってなって、この曲名になったんですよね。「秒針」と同じように派手に展開が変わったりしないドラムで、同じように集中力が必要な曲です。グルーヴを前にもっていかなきゃいけないドラムで、「前のめりで叩く」という意識はライブで心がけてます。

印象的なのは、途中の「1・2・3・4!」っていうコールだよね。

兄弟&社長コールですね。

でも、よしか(ベース)は絶対参加しないっていう(笑)。彼女の中でのブレない信念すら感じる。

よしかさんってそういう線引きがはっきりしているからいいですよね。逆によしかさんがエモい感じになってたら「ちょっと違うかな」的な。

ずっとクールなかんじでいてほしいよね。ベーシストっていう、音楽アンサンブルの中で、俯瞰的なポジションにいるから、そういうパートの性質でもあるかな。

俺もそう思います。

(Vol.2に続く)


■ Fallsheeps / Aid 配信中


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■ Fallsheeps / 落下羊 Tee (BASE)


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