落下羊日和 6
Fallsheeps 1st Mini Album "Aid"を振り返るインタビュー Vol.3
Ba / Cho よしか
(上田)2019年の3月にドラムを録って、7月頃にはもうベースは録り終わってたんだっけ?
(よしか)たしかアプローチスタジオ(久里浜)と淳太君の家で録ったと思うんですが、ササッと終わりすぎてあんまり覚えていないです(笑)。大変だった...とか特になくて...。
じゃあテイク数はそんなに多くなかったんだ。
一発OKとかありましたね。フレーズ自体そんなに難しくないので。どちらかというとコーラスのほうが大変でした... ベースとコーラスはほぼ同じタイミングで録ったと思うんですがよく覚えてないですね(笑)。本当にサクっと終わったので。
じゃあ曲について聞いてみようかな。まず「秒針」。
秒針はライブだと1曲目にやることが多いので、コーラスが入るところをミスれないですね... 静かな雰囲気で始まるので。「ここ絶対外せない!」って思って結構緊張しちゃいます。ベースはドラムに寄り添う意識で堅実にやってます。
ライブの時はどういう気持ちで演奏してる?
私は曲のイメージを色に置き換えるんですけど、その色を意識してるかんじですね。秒針はちょっと緑がかかった水色ですね。風を感じるような水色です。涼しげなエアコンのような...(笑)。
エアコンかよ(笑)。次、「Super Imagination」。
先に色で言っておくと「オレンジ」です!みかん色で、ロゴがあるとすればポップなかんじで。あとFallsheepsの曲のなかでもコーラスがやりやすい曲です。比較的、上ハモリの音が取りやすい気がします。出だしからコーラスが入るので、ライブの時に曲順を把握していないと「やばいやばい」ってなっちゃう(笑)。淳太君の歌い出し、「そーやっ」を聴いて瞬時に反応しないといけないっていう。あとは...2番終わりのCメロ部分のベースは弾いてて楽しいですね。なんか「ベース弾いてる感」を感じるというか、ベースの役割を果たしている気がして(笑)。
ブレイクの部分で他の3人が「ワン・ツー・スリー・フォー!」って叫んでるとき「うるせぇな」って思ったりする?(笑)
思ってないですよ(笑)。私は参加しないですけど、それがあることによって最後のサビに向けて気分は上がりますよね。むしろ、あのコールがないと落ち着かないかもしれない。
良い話が聞けました(笑)。続いて「Uncertain」。
Uncertainはマジで難しい...。私、手が小さいので握力があまりないんですよ。ベースなんですけど、弦を2本抑えて弾くフレーズがあって、それが大変です。でもベースのプレイよりも、バンドで合わせるっていうほうが大変ですね。音数や構成が多い分ゴチャってなってるので、今まで演奏してて「上手くいった」って思ったことはないですね(笑)。最近ライブでやってないので、多分下手になってるかも。あれはコンスタントにやらないと出来なくなる曲だと思います!ちなみに色でいうと「濃いめの青」です!標識の色みたいな(笑)。
たしかに濃い(笑)。ちなみに一番難しいフレーズはどこ?
イントロですね。最初から一番難しいです(笑)。ネックが広いから指が大変な角度になりまして...。だからあそこをなんとか出来ないかなって思ってます。ちょっと簡単にしたい。
これまでの3曲についてまとめると全て「最初が一番難しい」っていうね(笑)。
たしかに(笑)。
じゃあ次は「平日スタイル」。この曲のタイトルは、よしかが名付けたんでしょ?
そうです(笑)。仮タイトルがそのままになりまして。今のSNS社会に対して斜に構えたっていうテーマで淳太君が「クソみたいなインスタグラマーの曲」って言ったんですよ。その時私の中で「ざわちん」が話題だったので、ざわちんのインスタの投稿をみたらそのなかで「平日スタイル」っていうワードがあって、特に面白い話の流れとか何にもなく、単純に語呂がよかったんで提案したら、そのまま流れに流れて、本タイトルになりました。そういうふざけた曲です(笑)。この曲けっこう好きなんですよね。イントロのリフがめっちゃ好きで、曲全体のなかで私の中でピークです(笑)。後半も爽快感があって好きなんですけど、一番好きなのはアルペジオのフレーズですね!
意外なところだな!この曲は、よしかベースサウンドの代名詞的なフレーズがあるよね。ゴリッとしたサウンドの開放弦。見た目は小柄なんだけど、凶悪な音がするベースを弾くスタイルもかっこいいし。
けっこういろんな人に言っていただくんですけど、あれは私の弾き方やセッティングっていうよりも、ベース自体の性能や個性なんですよね。エフェクターとかも難しいセッティングにしてるわけじゃないし、どんなアンプに繋いでも、あのベースの音の芯は変わらないと思います。ちなみにこの曲の色は「深緑」です。森林っぽいイメージがある。
パーティー系だけど、ちょっと違うんだね。
後半はそうですけど、私のピークは前半なんで(笑)。
めっちゃ早い(笑)。シンセが入ってる唯一の曲だけど、そのへんはどう?
なくても成立する曲だと思うんですけど、シンセがあってガチャガチャしてるほうがかっこいいと思います。表現の幅が広がるし、生楽器だけでやるこだわりって他のメンバーも持ってないと思うんで、シンセとか打ち込みは今後もガンガン使っていきたいです。
フロント3人シンセ弾いてたら面白いよね。クラフトワークみたいな。
面白いですね。まぁ自分のシンセ買わなきゃいけないけど(笑)。でも今想像したらめっちゃ良いかもって思ってきました!見た目的にも面白いし!
今のバンドって、同期音源を流しながら生楽器を演奏するか、もともと打ち込みで作られた曲を生楽器で再現するか、っていう風潮だけど、全員がシンセをフィジカルで演奏するスタイルってないよね。YMOみたいなエレクトリックバンドのスタイルもいいかも。俺と淳太は鍵盤弾くの苦手だけど...(笑)。
私は一応ピアノ習ってたんで、練習すれば多分いけると思います(笑)。
(vol.4へ続く)
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