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最近、会話していますか?

緊急事態宣言が出され「不要不急の外出をお控えください」と繰り返し言われると、「これは不要不急か?」といちいち悩みます。

カウンセラーは、エッセンシャルワーカーのくくりに入るので、感染防止対策をしながら、クライエントと会うことも、出張もしています。
人が人と会わずに、対話もしなかったらストレスで免疫力も落ち、最悪の場合、死んでしまいます。

先日、訪れたショッピングモールでこんな張り紙が目にとまりました。

不要不急 (2)


「不要不急の会話」って何なの?
意図はわかるけれど、大きな違和感をもちました。
人がする会話のほとんどは、緊急性の低いことばかりではないでしょうか。

私たちは普段、共感力トレーニングで、人の話を聴く演習をしています。参加者は相談することがあっても、なくても何か自分のことを話さなければなりません。
「たいしたことではないんですけれど・・」
「特に話すことがなくて・・」
「なんとなくこれが話したくなったので・・」
などと、何気なく話し始めたことでも、じっくり話を聴いてもらうと、深い、深い意味があることに気づかされます。話した本人も「そんな大きなことにつながっていたとは」とびっくりされます。

人が口にする言葉は、どんな言葉も、たとえその人が意識的には「たいしたことでない」と思っていることでも、探ってみるとその人にとっては意味があり、言葉の背景にその人の気持ちがあるのです。

人に話をすることで、そしてそれを黙って聴いてもらうことで、無自覚だった自分の気持ちに気づくことができます。
気持ちにふたをしたままでいると、もやもやしたり、イライラしたりして気分がはれません。そして、自分が何を欲しているのか、どしたいのかがわからなくなり、自分が何ものかわからなくなってしまいます。

会話によって、人とつながるだけでなく、自分自身の気づいていなかった本当の気持ちともつながることができるのです。

「リモートワークうつ」「リモート授業うつ」が増えていると聞きます。
人と顔を合わせることや、何気ない会話が減って、孤独を感じたり、先行きに漠然とした不安を感じ、ゆううつになる人が急増しているようです。

人と自由に会って自由に話をすることができない不自由な環境におかれて、
“人に話をする”こと、“人の話を聴く”ことがどれだけ大事かを痛感しています。

今こそ、会話の価値を見直し、
感染防止対策をした上で、大いに会話を楽しみましょう。

InnerCore9の「オンライン共感面接・演習」ではオンラインで聴く演習を繰り返します。聴き手のあり方次第で、オンラインでも、短時間でも、その人の大事なことをわかり合える体験ができます。
「人は初めの5分に大事なことを言っている」を体験してみませんか?

「オンライン共感面接」詳細はこちら
https://www.innercore9.com/online_empathy

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