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011.確定申告や社会保険の制度と計算方法くらい学校教育に織り込んでほしい話

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「携帯で確定申告できちゃう時代だから、会計士さん、税理士さんは仕事奪われて大変ねぇ。」

 よく言われるのですが、大いに結構なことだと思っています。実際、確定申告の作業自体に職業会計人としての付加価値はつけづらく、単価は高くないので、私も積極的には営業活動を行っていません。
 それに個人の確定申告なんかはみんな集計期間が1月~12月になってしまい、決算の時期を選べないことから、件数を増やせば増やすほど年初の繁忙感が増して、自分の首を絞めることになっていきます。
 さらに、顧問料をいただいている法人のお客様からしても、同じ金額を払っているのに、その時期にサービスが手薄になるというのは受け入れがたい気もします。

 そもそも、確定申告が必要な個人事業の規模で、自分の稼ぎや税金を自分で計算できないことの方が大問題です。

 せめて義務教育とは言わないまでも、高校以上の学校教育の中で2,3コマ割いていただいて、簡単な確定申告と社会保険の計算ぐらいは全員できるようにしておくべきではないかと思います。

 たまに税理士会主催の租税教室とかで、税金の授業をしに中学校、高校を回ることはあるのですが、、、課税公平主義、租税法律主義と、国の税収がいかに少ないか、そしてその税金の使い道を教えろというマニュアルがあるんです。。。
 いいんですよそんな学者みたいな論点必死に教えなくても。具体的な所得の例と確定申告だけできるようにすれば。

 私が今、大学で年2コマいただいているテーマ自由の講義では、学生に、確定申告を電卓を叩きながら実際に書いてもらっています。

「大半は年末調整で終わるからいらないんじゃないか?」
答えはノー。年末調整も簡易版確定申告ですよ。確定申告を知っていればより年末調整で得する可能性があるのですよ。そしてこれからは差別化された個の能力と副業の時代です。
(普通科卒の普通な私では、最近のクリエイティブな若者にはかないません。。。)
 制限が多く見えるサラリーマンの優遇具合と、自由と引き換えにすべてのめんどくさいことが降りかかる個人事業主の違いを理解し、将来就きたい職業を考える意味でも非常に重要ではないかと思います。

 税と社会保険を理解し、国によるステルス増税に気づき、しっかり民主主義下における主権を全うするためにも。
って最後の行を書いたら、教育に織り込まない方がいい気もしてきた。

◆ひとこと税務会計◆

妻や娘に贈与するときは、基礎控除110万円を超える111万円贈与して、1,000円納税しています。
名義が違うだけで実際はお前の財産だろ!と言われないように税務署を利用して証拠を残します。
実際に妻もしくは娘の財産です。

私にお金なくなったら恵んでくださいお願いします to 妻&娘。

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