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022.月日はひたすらに流れる話

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「若いうちはあっという間だよー。」

 大学の卒業旅行で初めて友人と欧州バックパッカー旅行をしました。
 年齢にして21歳。
 お金もなかったので、いつも寝泊まりは格安ホステルor寝台列車。

 そんな寝台列車で、確かウィーンからミュンヘンに行く途中かな。
 壁から引っ張り出す折り畳み式の簡易ベッドが、壁の片側に上中下の3床、それが向かい合う形で計6床の1室。
 友人と私で片側3床を使い、私は中段に位置。
 反対側の3床はドイツ人家族が使用していました。
 上から、母、娘、父。

 寝台列車なので非常に狭く、ちょうど中段で一緒になったドイツ人家族の娘と、人ひとり分挟んで向かい合って横になっている状態でした。
 金髪の、とてもかわいらしい子だったと記憶しています。

 みんなが寝静まって、たまたま私と彼女だけが起きていたので、思い切って話しかけてみました。

私:どこまでいくの?

彼女:家族旅行で来てて、ミュンヘンへ帰るところ

私:名前はなんていうの?

彼女:ルイザ

 そんな感じで、私のつたない英語でいろんな話をしました。
 私も21歳と若かったのですが、ルイザはなんと15歳。
 いやはや犯罪。
 PCのアドレスを聞いて、気が向いたときにPCメールを交換する仲になりました。

 月日は流れ、当時21歳の私が27歳になったころ。
 監査法人を辞めて再びバックパッカーに。
 ミュンヘンに寄った際にはまた連絡をして、ルイザの家族とともにヒトラーの集会をしたことで有名なビアホール、ホフブロイハウスへ。
 大ジョッキを片手に、世界大戦や日本の天皇制の話でお父さんとも盛り上がりました。

 さらに月日は流れ昨日、日本対ドイツのサッカーの試合があるってことで連絡をしてみたら、結婚して娘が生まれて今2歳と。
 私の娘と同学年。

 この間のようだけど、早15年。

 年を取るのは早いねぇ本当に。

 毎日を大切に、お金も程よく節約して、思い切って使って。

 楽しかった経験をたくさん携えて、灰へと向かっていければと思います。

◆ひとこと税務会計◆

日本人は、世界で有数の「死ぬとき一番お金持ち」民族。
日ごろ外国人と触れ合うことが多いのですが非常に対照的。

相続税発生割合は、2020年で8.8%と、年々増加傾向にあります。
これはすなわち、
基礎控除=3,000万円+法定相続人×600万円
の金額を上回る財産を残してなくなる方の割合を意味します。

基礎控除を上回る財産は、使っちゃってもいい気がします。
使ってしまった結果、さらに増える結果になることが多いんでしょうかね。


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