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Netflix映画おすすめ【ただ映画を見る】名画座インコさん vol.8
いよいよ6月にもなろうとしている中ですが、ここ2ヶ月の生活は変わらず、舞台に立つ身としてはなかなか元通りにはいかないもので、映画を観てインプットしながら配信ライブの準備をするという日々です。
「ノクターナル・アニマルズ」
Netflixで「ノクターナルアニマルズ」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) May 23, 2020
画廊を経営する女性の元に、別れた夫から20年ぶりに小説が届くが…
捨てた過去を悔やんだとて、自分の馬鹿らしさは消えない。という身も蓋もない話を小説の2重構造で見せる。うなる面白さ。どんなに気乗りしなくても「何がおこるんだ」と思わせるOPも最高! pic.twitter.com/DcUQaYB98J
「パーティーで女の子に話しかけるには」
Netflixで「パーティーで女の子に話しかけるには」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) May 25, 2020
パンクの学生が空き家に集う連中と出会うが、彼らは宇宙人だった…。
設定にノれるかどうかなど一笑に付す、エル・ファニングの「こんなやついたら絶対好きになる」感。その強さよ。どこか「20世紀ノスタルジア」も思い出す。記憶に残る映画。 pic.twitter.com/XXM2VT7STV
「女は二度決断する」
Netflixで「女は二度決断する」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) May 25, 2020
爆弾テロで家族を失った女性が「どうしてゆくのか」というお話。
残されたものの苦しさ、気まずい空気。カタルシスなき裁判シーン。残り30分まで重圧がかかり続け、その後の展開もまた無言。時間配分すごい。監督「50年後のボクたちは」の1年後にこれ作るのヤバい! pic.twitter.com/4au3ooGHr8
「コールド・スキン」
Netflixで「コールド・スキン」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) May 26, 2020
絶海の孤島で気象観測する青年だが、夜な夜な謎の生物の襲撃が始まり…
というあらすじなれど、「そういう映画」ではない。空っぽになった人間にわずかに残るのは普遍な愛の渇望か、諦観はやはりできないというかなしさの輪廻か。
画像にだまされてしんみりする映画 pic.twitter.com/Hodq40toy8
「モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!」
Netflixで「モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) May 26, 2020
シリーズ3作目。安心・安定・高水準の映像のごちそう。キャラの動きを楽しみ、エンディングの2Dアニメをデザートにいただく90分。来年「4」もあるとのこと。「ワイルド・スピード」くらいのシリーズになってほしい。 pic.twitter.com/aqLBaKikYW
なんといっても「ノクターナル・アニマルズ」が面白かった。
映画に「必見」という作品があるのはよくわかっているが、「なんとなく気のりしない」「今は長い物語ちょっとみれない」という気持ちになるときがある。
しかし今作はOPから「何見せられてんだ」というハテナの映像から入る(しかも結構長い)ので、なんだこりゃ。の気持ちで観れてしまう。
過去の思い出と小説との二重構造で主人公の気持ちを表してゆくのだが、この小説部分の追い込み方がえげつないくらい面白かった。
気弱な男が妻子をさらわれるまでをねちっこく描く部分にはまいった。
フィクションは言ってしまえば全部ウソである。そんなことは物語を観ている人間に言うのは野暮。
だが劇中劇になると「そうはいってもねえ、ウソのウソでしょ」という気持ちになる。
それでも今作は劇中劇の中に謎がある。という構成なので逃してくれなかった。
ラストもとても好み。表情でオチをつけられるのも映画のよさだと思う。「アイリッシュマン」もそうだった。
ただ、先程言ったOPだが、「なんだこりゃ」で再生を止める人もいるかもしれない…と思うと、言ったことが無駄にもなるが。面白い映画ですのでぜひ。
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