Netflix映画おすすめ【ただ映画を見る】名画座インコさん vol.7
「映像関係者に10万円付与」
「課金したもののログインしていない人に解約を促すメール」
と、信頼感が高まるニュースが続くばかりのNetflix。
そのラインナップもうれしい作品が並ぶ。今週は4本。
「ウインド・リバー」
「ウィロビー家の子どもたち」
「50年後のボクたちは」
「最後の追跡」
今週は大当たりだった。観る映画観る映画全部面白かった。
「最後の追跡」は「ボーダーライン」の脚本家、テイラーシェリダンによるもの。初監督作品が「ウインド・リバー」となる。
もうこの人の書く物語は全部面白い。重い設定に負荷をどんどんかけてゆくリアリティ描写と「物語としての救い」のバランスがたまらない。
「ウインド・リバー」における、ジェレミー・レナーが演じる主人公の強さとか、「いてよかった…」とつくづく思う。
ただ、彼自体はとても大きなものを失った人間で、それについての救いは作中に用意されていない。
観客は身勝手だが、確実に映画によって救われている。それでいいと思う。
「50年後のボクたちは」は定期的に見返したくなるであろう作品。
道中で一人の少女と会うのだが、その出会いと別れ方がグっとくる。
嵐のように出会って、どこかもう会えないことを知りながら別れる。
ツイートにも書いたが、冷凍ピザを蹴り飛ばしたり、冷蔵庫のスライスチーズをむさぼり食ったりと、まさにティーンズという雑な所作がいい映画だった。
主人公の得難き友人、チックは本作がデビュー作という。
「今作がデビューで鮮烈な演技」というのはよく聞く話だが、本当、持っているものがあるなと。
自分も見いだされるのは遅くないと思っている。この仕事をしていると、それは死ぬまでそうだろう。
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