ADMとコスメ断食とすりすりタイム
美容皮膚科ナースのまいあさです。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)という名のぱっと見はシミ、でも分類上はアザというなんともややこしい皮膚疾患。に私なってますが、という話。
真皮層のターンオーバーは5~6年かかるため、治そうもんなら根気のいる治療の1つ。
娘の妊娠が分かったとき、 その喜びの反面、肝斑は出るしADMもさらにキリッと存在を主張するかのように濃くなり..本当に鏡に映る自分の顔を見られなかった。
臨月の頃 (2018/6月下旬)....どす黒い顔しとる。
胃潰瘍でステーキは食べられるか?
ADMを始めとする肌のトラブル(シミ・そばかす・しわ・くすみ・たるみ)は肌細胞のキズと考えてもらえたら分かりやすい。
どれも痛みはないけど立派な肌からのSOSサイン。
スキンケア見直してくださーい!
と言ってくれているわけだ。
胃潰瘍で入院したら当然、絶飲食を指示される。それは胃をお休みさせることで修復するために必要な期間。
これ、肌にも同じことが言えるんです。
キズにいくら栄養豊富なスキンケアをしたところで受け止められるチカラはない。
それどころか、
ファンデーションやコンシーラーで隠してその場をしのぐことはキズの治りをますます遅らせているに過ぎない。ましてやその隠す手間こそが、育児中の私にはかなりのタイムロスとなることもコスメ断食を選択する大きな要因となった。
隠した代償は大きい..
角質層にベッタリ覆いかぶせたファンデーションやコンシーラーによって皮膚呼吸が妨げられること、配合されている成分(保存料や顔料)がターンオーバーを乱す原因にもなるため、化粧品の成分が浮き落ちる洗顔方法でそれらをごっそり落とす必要がある。例えばアイメイク(マスカラ)専用のリムーバーがあるように。
クレンジングと一言でくくっても、ミルクベース/ジェルベース/オイルベースなど、水分と油分の配合バランスによって多様に分類されることからも、少なからず自分の肌質や化粧による相性の良し悪しもある。
結果、コスメの成分配合に合った洗顔をするという手間が惜しくなり、コスメ断食をするに至った。
メイクアップが欠かせなかった5年前..(眉尻は明後日の方向にむかっておりますね)
すりすりタイムでオキシトシン大放出
頬と頬が触れ合って、その柔らかさ、温もり。触れた瞬間に甘酸っぱい初恋のようなキュンとしたときめきが全身を包み込んでくれる。これは、私にとって至福の時間である娘との大事なスキンシップ。その無垢な頬を化粧の成分が付いた肌で汚すわけにはいかない。
そんな想いが強く、化粧で着飾った自分を捨てて今は肌の健やかさを取り戻すことに専念している。
現状の成果は?
・ADM、肝斑ともに薄くなってきている
・クレーターが小さくなり極端な凸凹肌から脱却
・吹き出物が出来にくくなった(皮脂分泌が正常になった)
・肌が白くなった
(麻呂眉なのは悪しからず.. )
まだまだ発展途上のお肌環境です。 が、スキンケアに完遂はあり得ない。自分に合ったスキンケアをいち早く取り入れ、それを歯磨きと同じように毎日の一部として取り入れていくこと。これ鉄則です!
お肌に何かしら悩みがある。その時点で今のスキンケアを見直すタイミングと言えます。この先、身体が元気に動くあいだ何十年にわたって、【なんとなくのスキンケア】が通用するほどお肌は強くないのです。
ステロイドを塗り続けていくとリスクがあるように、化粧品もお肌の負担になるような成分が入っているものや負担のかかる塗り方をしていけば顕著にガタがきます。
そうして50〜60代になって駆け込み寺のようにクリニックへ治療に来る方が多いのが現状なのです。
そしてその多くは、治療で一時的に解消できたとしても、日頃のスキンケアを見直さなければ【ぶり返す】という可逆性であること。
そういった点を認識した上でクリニックでの治療を受けていただくことが優先されるのかどうかを考えてみていただけたら幸いです。
今晩からできる! ワンツースキンケア
まずは10日間、やってみるだけの価値はあるので騙されたつもりでLet’s try!!
①洗顔の温度を見直す、シャワー洗顔はNG!
・22℃が美肌をキープしてくれる温度、と言われています。今まで入浴中に洗顔を済ませていたとしたら、もはや冷水並に冷たく感じる温度!私も当初は衝撃的な温度差でした。しかし、30℃以上ではお肌のバリア機能である【皮脂膜】が剥がれてしまうため、乾燥肌の元です。
つまり、シャワーかけながし洗顔では熱湯をぶっかけているようなものです。それは、カップ麺を作るときの自分が麺になったようなイメージ、、、。
したがって、
オイリー肌、ニキビ肌→24~26℃
乾燥肌、敏感肌→22~24℃
を意識してみてください☆
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②クレンジングはこすらない
クレンジング剤はあくまで、肌表面に付着した汚れと油を浮かせるだけです。なので強くこすったりマッサージを兼ねることはタブー。適量を優しくのせたらさっと洗い流しましょう。それで落ちきらない化粧であればクレンジング剤との相性が悪いのでクレンジング剤を別のものに見直した方が良いでしょう。その後の洗顔も、顔に指は触れないように泡で包み込むように洗うことが肌負担のかけない最低限のお手入れと言えます。
終わりに
洗顔後の保湿にも留意点はありますが、まずはこのワンツースキンケアでどこまで肌が改善するのかを体感してみてください。私は今年の1月からこの方法を始めて、1か月足らずで肌質の変化が分かりました。
ニキビに悩みだした思春期に始まり、化粧でごまかすことを覚えてデタラメなケアをしてきた約20年蓄積された汚肌が、息吹を吹き返すかのようにイキイキとよみがえったことは昨日のことのように鮮明に覚えています。
まずは歯磨きと同じように毎日の欠かせない習慣づけをすることから始められたらきっと肌は喜んで応えてくれるハズです。
化粧品成分検定という民間資格の勉強もしているので、コメントやTwitterのDMからご質問やご感想があれば可能な限りお調べして答えさせてもらいます!
以上、まいあさでした~