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「パーソナルデザイン」の影と「月星座」__月の欠損について理解する

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パーソナルデザインの影を生きるとは?

多くの方に「パーソナルデザイン」をお伝えしてきました。
基本的に「パーソナルデザイン」を診る時の視点とはその方の魅力となる生き方を想像しながら最も美しく見える・最も魅力的に見える・最も輝いているその方の個性を見ていきます。
しかし、意外と多くのケースに「パーソナルデザイン」の影を生きているのでは・・・と、感じられる方にも出会うことがあるのです。

パーソナルデザインの影を生きている人の特徴

幼少の頃の世界観「月星座」で生きている

特に「占星術」に詳しくない方でも、ご自身の星座の特徴についてはご存じだと思います。一般的には、太陽星座が社会的な顔、人生の使命を現わしており、月星座は内面世界の深い部分を現わしている___と言われています。
本質に近いと思われていた「月星座」は、実は欠損である、という理論(マドモアゼル愛氏の提唱している「月の教科書」に依る)を知り、衝撃を受けました。私自身が即座に腑に落ちたのは、直観タイプであることも理由ですが、お伝えしてきた「パーソナルデザイン」の「光」と「影」の理論の見えない糸が繋がったからなのです。
「パーソナルデザイン」のメインデザインは、その人の社会的な顔、人生の使命に近い部分になります。人は社会の中で人と関わるためにこの地球に生まれてきています。その中で自分らしく生きるためには、必ず課題があり、困難も生じます。課題をクリアするために生まれてきているのですから、誰にでも個々の課題があります。その課題をクリアし、自分らしく社会で生きていくための顔、それが「パーソナルデザイン」のタイプとなります。

一方で、それがうまくいかない、いつも堂々巡りをして前進していかない・・・と思う方々は、必ず「感情」にとらわれています。その部分こそが「月星座」にあたるものになります。感情を大事に育てていくことは人生における重要なテーマですが、「月星座」にとらわれると、幼少の頃の感情のまま成長することができず、この人生における「人生の目的」にたどり着くことができなくなります。

月星座以外の才能で生きていくこと

「月星座」は最初に獲得する世界観であるが故に手放すことが難しい

「月星座」は、生まれた時に最初に獲得する感覚、感情、その世界観を現わしている、と言われます。幼少の頃にもともと持っている感覚であり、努力して獲得したものではありません。7歳くらいまでに信じた世界観は、私たちの人生を一生左右するほど大きなものです。心理学でも、人生に「影」を落とす要因はほとんどこの頃に基因しています。人生とは「インナーチャイルド」を癒し、あらたに大人としての価値観を自身で獲得するための旅と言っても過言ではないほどです。

例えば、あなたの「月星座」が牡羊座だとしましょう。牡羊座は「火」のエレメントに属します。このエレメントは「自我の欠損」を表します。
牡羊座が「太陽星座」にある場合には、情熱的でエネルギッシュに生きる人生が似合います。自分の興味のあることにはとことん熱中し、見た目もパワフルな人が多いでしょう。常にポジティブ思考で人生に「わくわく」を見つける天才です。

ところが「月星座」が牡羊座にある場合には、この特徴が欠損となるわけです。しかし、幼少の頃の世界観はそのまま自分の中に生き続けますので、自分自身はポジティブ思考でいつも好奇心旺盛でわくわく感を見つけようとします。それが見つけられなくて非常に苦しみます。「自分は有能でいつも輝いている人」と思うことで自身を支えているのですが、そもそも月の牡羊座は「I am (我あり)」が欠損しているので、ベクトルを自分自身に向け続けていると人生が迷宮入りしてしまうのです。

私自身を例に出して解説してみます

私の幼少の頃、最初に世界を捉えた時の世界観は「蟹座」___それが欠損している、ということになります。

私の場合は、大きな衝撃というのは実はなかったのです。なぜかと言えば、幼少の頃から専業主婦の母の生き方を見ていて自分は絶対に仕事人として生きよう、と思っていたからです。家事は総じて苦手ですし、料理がまるでできないために自分は結婚もしないだろう、と思っていました。「月・蟹座」の場合、「情緒の欠損」であり、それは主に個人的なテーマとなります。母性の欠如、母親に向かない、というのが一番の欠落の部分だと言えましょう。子供の良い母親を望む家庭的な女性と結婚したい男性は、「月・蟹座」の女性を選ぶと非常に苦労すると思います。逆に「太陽星座」(一般的な星座占いではこちらが書かれています)が蟹座の場合には、母性を発揮してよき家庭人となる「使命」を持っています。

「母性が足りない」ことは自覚できますが、情緒の欠損、共感性がない、というところまで言及すると、やはり容易には受け入れがたい部分がありました。思考の強いタイプ(太陽星座「双子座」)である一方で、非常にノスタルジックなところがあります。幼少の頃の懐かしい思い出をいつまでも大事に持ち続けているところは、まさに7歳までに獲得した世界観が現れていると言えます。
また、容易に人を信用しない、特に言葉では騙されない(大人になって獲得したスキル)その一方で、非常に近い肉親(私の場合は恋人や配偶者が当たります)に対しては、無防備でピュアな接し方になります。幼少の頃の世界観を受け入れてくれる人に惹かれるためだと理解できます。

「月」にとらわれず、本来の「使命」に挑戦する人生へ・・・


居心地のよさが「月」、困難を克服・挑戦する生き方が「使命」

人は何のために生まれてくるのでしょうか___その前提として誰もが「課題」を持って生まれてくる、ということを知らねばなりません。「本来のあなたで生きればよい」という耳障りのよい言葉はネット上はもちろん、現実的にもそこら中に溢れています。本来のあなた・・・と言うのがいわゆる「月星座」のあなたであり、努力せずに獲得した性質です。厄介なことに、その性質が本来の私だと人は思い込むため、その思いは成長するに従って強化されます。それがいつしか信念となり、容易には崩せない自己イメージになっていきます。

「月にとらわれると狂気に陥る」___ルナティックという言葉の本当の意味はそういうことだったのです。月の幻影に魅せられると道を踏み外し、本来生まれてきた「使命」にたどり着けないまま、輪廻を繰り返すことになりかねません。

心理学でも同じような考え方は多々ありますが、この「月の欠損」は非常にわかりやすく、しかも誰にでも必ず当てはまる理論になります。人は生まれた時、必ず持ちえない才能を持って生まれてきます。それが欲しくてたまらない、と本人は思いつめるのですが、努力しても決して手に入らない才能になります。それをしっかり理解することで、人生の「使命」に向かいやすくなるのです。

「パーソナルデザイン」を生きることで「月」を抜けることができます


「パーソナルデザイン」はあなたの元々もっている「ある」にフォーカスし、「ない」ものは捨てるという構成で創られています。
これは究極の断捨離でもあります。
モノではなく自分自身の中の個性の断捨離です。

「パーソナルデザイン」は個性の断捨離

キャラ立ちという言葉がありますが、それは、個性の断捨離の結果です。一人の人間の中には、様々な要素があります。ある人から見れば、その人は明るく親切な人。また、ある人から見れば、その人は陰気で何考えてるかわからない人。
これらは、その人の行動という選択によって変わる他者印象であり、「パーソナルアクション®」の意識を強くすることによって他者印象は変わります。

「パーソナルデザイン」は、普遍的に持っているその人らしさ、持ち味、印象のことであり、自分にとって不要な要素を捨てることによってそのキャラはますます生きてきます。

自分の中の「ない」要素に意識を向けない。
自分の中の「ある」要素に意識を向けること。

これは「パーソナルデザイン」の役割であり、人生を好転させていくために、非常に重要なポイントになります。

「月」に囚われている限り本来の人生を生きることができない___このことは、「パーソナルデザイン」のシャドゥを生きていることと同じことです。その深刻さに気付いた今、一人でも多くの方に気づいていただきたいと思うようになりました。
多くのお客様から、マインドと「パーソナルアクション®」のギャップに気づいた、人生の転機となった、大きな気づきを得た___といった感謝の声を多数、いただいております。


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