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「海のはじまり」と魂の年代

気づくと、前回の投稿から2か月が経ってしまいました。
今日は、今季で一番好きなドラマと、今、私が行っている新しいセッション「インナー・パーソナルデザイン」~魂のブループリントと重ね合わせたテーマで書いていきます。
少し長くなるかもしれませんが、どうぞお付き合い下さいませ。




雰囲気を決めるもの①__生きる場所

「海の始まり」は、7月から始まったフジTV系列のドラマで、以前大ヒットした「Silent」と同じスタッフ(脚本家、プロデューサー、監督)が再集結したオリジナル作品です。
目黒蓮さんが、今回も主演で、恋人役に有村架純さんと、何度か共演されているお2人は息もぴったりに見えます。

このドラマ、初回から好きだなぁ~と思いました。昨今のドラマは原作がアニメや漫画のことが多く、オリジナルの脚本であるところにまずは惹かれました。
舞台(回想シーンも含めて)が海沿いの街であることも大きな魅力。
メインヴィジュアルの海は、三浦海岸の近く。
そして、小田原の図書館が頻繁に出てまいります。

私自身が茅ケ崎の海の近くで育っているため、このドラマに出てくる空気感にはとても懐かしさを感じるのです。
このドラマの大きなテーマは「親子愛」ということになるのでしょうが、周辺の人間模様、関わりがとても日常的に丁寧に描かれていることがとても魅力です。
同じテーマでも、このドラマの舞台が東京都心や、大阪だったりすれば、まったく異なる雰囲気を持つドラマになることでしょう。

雰囲気を決めるもの②__世界観

私は、2月に湘南・辻堂に移住をしてきました。直前まで住んでいたのは東京港区です。都心の高層マンションに19年間ほど暮らしていました。
その時期、私の重要なテーマは「仕事」であり、「目的を叶えていく」ことにありました。仕事を通じて稼ぐことにも興味がありましたし、幼少の頃から好きな仕事に従事し、仕事を生きがいとする人生を送りたいと思っていたのです。その目的を叶えるために東京の中心に住むことを選びました。
私にとって、都心とは「仕事を中心にした人生」を生きる上で最適な場所でした。その中でも港区を選んだのは、自分自身の雰囲気やイメージと合致するエネルギーを感じていたからでもありました。

住む場所にあまり影響を受けないという人もいるでしょう。
私はそうではないようです。
自分自身の人生、生きる目的に沿って最大限できることをする、行動することで人生のバランスを取ってきました。

そして、あることがきっかけで人生の矛先が変わりました。
その時に都心を離れようと思いました。
当時はそこまで明確ではありませんでしたが、この先の人生におけるビジョンが生まれていたのだと思います。
新しい価値観が生まれた___そのための移住だったのだと今は確信を持って言えます。

日々、海を感じながら生活する___
ただそれだけのことなのに・・・

「海のはじまり」に感じた魂の成熟性

ドラマ「海のはじまり」に話を戻します。
ストーリーを追うのは割愛しますが、(ぜひ興味を覚えたらドラマ見て下さい)第7回目、亡くなった水季の同僚だった津野君(池松壮亮が演じてます)の演技の素晴らしさに感動してしまいました。
余談ですが宮沢りえ主演の「紙の月」でも、この人の演技は素晴らしかった!その小柄な容姿はナチュラルで、すごく目立つわけではないのですが、無言で繊細な感情の機微を表現できる人・・・。

津野君が、水季の訃報を電話で告げられた時、無言でその悲しみを表現したあの演技には、もらい泣きしてしまいました。
7回目では、回想シーンで、水季が育児と仕事の両立に困窮していた時の状態や、勤める図書館の同僚たちの暖かさや、一人で産み育てようとした気持ちが垣間見えるようなシーンが初めて描かれていました。

このドラマに出てくる人たちの魂は、非常に成熟していてどちらかと言えば、これから成長していくというよりは、むしろ老成した魂の集合体のような気がしたのです。

一見、自分の思うままにマイペースで生きてきた水季にしても、恋人という関係じゃないのに彼女を全力サポートしていた津野君にしても、目黒蓮演じる夏君にしても、その恋人である弥生ちゃんにしても・・・
その全員が、子供の海ちゃんを慈しみ守ることを優先していることが、無理なく偽善っぽくもなく自然に描かれているのは、やはり脚本や演出、そして俳優たちの演技力の賜物なのかもしれません。

インナーパーソナルデザインは本質(魂のブループリント)
自身が生まれてきた時決めてきた役割、魂の年代

魂の年代をフラクタル(相似形)に人生に当てはめてみる

魂の年代は、ざっくり言えば
乳児期、幼児期、若年期、成人期、老年期
というように分かれています。一つの年代には1~7段階までのステージがあって、各段階を昇りながら成長していきます。
この概念は、発達心理学でも同様ですし、占星学の惑星も同じように年齢域というものがあります。

乳児期  新生児          
幼児期  5歳くらいまでの幼児    
若年期  12歳くらいまでの児童
成人期  思春期
老年期  成人

ということになるのですが、魂の年代は、宇宙時間に比例していて、非常にゆっくり時間をかけて多くを学ぶということになります。すべての年代において7段階のステージがありますから、老年期まで、すべてのサイクルを終えるまでに何百回も転生を繰り返します。平均転生回数は180回ほどで、ゆっくり学びたい人は400回くらい生まれ変わるそう。

人間関係において、出会う人の外見がどうであれ、何となく未熟な感じがする、と感じられる場合には、第1段階の魂と思えば腑に落ちます。
第1段階は、その年代の導入期間ですから、まだ慣れておらず、周囲の人達が大人に見えて学ぶべきことがたくさんある、と感じるでしょう。

人は自分よりも高い年齢域にある魂のことを理解できません。
その行動を真似しても、高次にあるテーマを実現させることはできません。
若年期の魂は、地位や権力、金銭を稼ぐことを主目的とする時期です。多くの先進国では、この時期を学ぶ魂が多く存在しています。

私たちの人生においても、若い時期、仕事にまい進しお金を稼ぐことに励み、地位や権力を得ようとして努力する時期がありますよね。
現実社会で言えば、還暦を過ぎる頃には第一線を退き、若い人に地位を譲りすべきことを引き継いでゆく時期だと思います。
が、この現実は必ずしもそうはなっていません。

40代、50代になってもまるで幼児期のように「自分探し」をしていたり、60代を過ぎても若くあろうとすることに必死になっていたり、自分が輝くことを最優先させる「若年期」を生きている人も大勢います。

それが悪いというわけではないですが、そうしたことに気付くことはとても大事なことだと思います。
生きる上でのナビゲーションの役割をしてくれるからです。

流れに身をまかせるように淡々と生きること

「海のはじまり」のように、特別にカリスマのような人が出てくるわけではなく、ドラマティックなストーリーでもなく、海の流れに身をまかせるように、静かに淡々と日常が進んでいくドラマが、大きな支持を得ているという状況は、個人的にはとても望ましいことだと思っています。

「この地球上で、最も称賛を浴びている人たちは誰?」と聞かれたら、あなたはどのように答えるでしょうか。
色々な答えがあるでしょうが、単純に考えて、
「有名人」「著名人」「セレブ」「億万長者」が頭に浮かぶのではないでしょうか。
ハリウッドの俳優たち、歌手、エンターティメントの世界で活躍しているスターたち。米国は、その歴史は浅いですが、世界の長者番付のトップ10の中に入っているのはほとんどが米国人です。

高い地位や富を得る努力をする段階は「若年期」の魂の年代です。
米国を筆頭に、世界的な強国の多くはこの年代に属していると考えられます。
では、日本もまた「若年期」の魂が多く生きているのでしょうか。

日本は、その時期を終えて「成人期」を生きるために生まれてくる魂が多いように感じます。
若い人ほど、地位や名声を求めなくなっています。
求めたくとも求められない構造上の問題があるのも事実ですが、手に入らないものを渇望するというステージはもう終わっているのだと考えると理解しやすくなります。

サンセットもまた美しく見入ってしまう

ビジネスの成功を求めて日々、必死に生きている人にとっては、「海のはじまり」のようなドラマは退屈かもしれません。

そこに描かれる日常は、特に特別なものではありません。
流れに身をまかせるように、目の前の人間関係に真摯に向き合いながら、静かに淡々と生きている人たちが主役です。

お金、地位、名声、権力を求める人生をあきらめているわけではなく、すでにそうしたステージを終えた人たちの成熟した魂の存在を感じるのです。

寄せては返す波は、そうした静かな成熟性をすっぽり包むようなリズム感を持っています。

海の側に住む人たちは、もちろん海が好きなのだと思います。
そして、幸せそうに見える人が実に多いのは、母なる海の持つ周波数と、心地よさ、幸福感の波動と共鳴するからなのだと思います。

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