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白梟



まばたきで生き残る
君の眼の光
 
 
言葉の影が羽のように 表情を渡る、
大きく開いて
回る
 
美しい羽音の巣を
壊してしまわないように
 
ひとまわりして戻っておいで
 
 
星を蔽う
闇の中で、フッと顔を上げる人間の仕草
 
真似るように、
空で結ばない焦点を高く遠く、追いかけて
 
真夜中
 
開き始めた空を
みなものように、撫でる眼差しを伝う銀の粒
 
胸元に溢れている、水から
生まれて来たことも
忘れたように光って
 
思い出す
 
帰らない両翼に渦巻く
流線で
散った火の粉が舞っている、
真っ赤に焼けた
鉄を叩く 夜の薫り






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眠れない夜に

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