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炎舞



受け取った
言葉通りには回っていない世界で
その花の名を
口にする
 
エラーとして
葬ってきた孤独が
目の前に来る、いつか
そんな傷つき方をあきらめて
 
閉じた
痛みから弾けて逸れていく
星の弾道に見惚れている、黙り込む街の
屋根から飛び火した
祈りに胸を染めて、消された救いを
忘れずにいる赤い夜、その
花の名を呼んでいる
 
欠けた輪から伸びる透明な手を見るように僕を
見ていた人






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