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枝折



白い部屋で
なんども辿っていた
 
言葉が
護る火に、
手を伸ばして燃え尽きた夜を
閉じて
 
君が
遠く想った
緑のこと、
ひとつひとつ整えてゆく、どうしても
出来なかったことは、僕が
消えたら迷いなく痕跡を
飲み込んでくれる木々や草花が生きる世界に
任せて、
残った
薔薇が咲く場所までは迷わない、
傷めた花だけを
目印にしていた日々の残像に
降る灰の中を歩く、擬態の歩幅で
痛む筋肉の柔らかな名残と共に、封を
解かずに溶けていった幻の分まで
歩きます、体よ
内緒で
最後に光ってみせて、
気づいて






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