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ヒーローズジャーニーに落とし込む回復の物語
真っ暗な寝室
網戸をすり抜けて入ってくる山からの冷えた空気
聳える杉の木々
静かに煌々と光る星々
仕事が少し山を超えた
一度、立ち止まって 自分の足元を確かめる
就職してから毎日必死に仕事をこなしてきた
それまでは、なにものでもない学生だったはず
そして、心の病と戦っていた、いや今も終わっていないのかもしれないが。
そうしたことは、日々の喧騒のなかでは忘れ遠い過去に置いてきたかのようだ。
最近は、精神科医の益田先生のYouTubeをみるのが楽しみになっている。
先生の話の中で、ヒーローズジャーニーという物語の型についての話が出てくる。
ヒーローズジャーニーというのは・・・
主人公は、なにかを一度喪失して自分の「傷」に気づく。そして、案内人に誘われ異世界を彷徨い、元の世界に帰還する。その頃には、なにかが変わったわけではないが、自分の中では変化が起きている。お宝を撮って帰るわけでもなく、敵を倒す訳でもない、ただ帰還する。こういう物語の形をヒーローズジャーニーという。
病気(傷を負うこと)によって、それまでの人生とは決定的になにかが変わった。
同時に多くの学びがあり、成長もできた。
「傷」を負うことによって、その回復の過程で得る「なにか」は、ある種のプレゼントなのかもしれない。
ただ、社会では持病のことなど関係なく振る舞う必要がある、必ずしもそうではないが、
気づくとハイペースな日常のレールに乗っている。
そこで、定期的に立ち止まり、足元を確認する時間が大切なのだ。
ヒーローズジャーニー、回復の物語を生きようと試みる。
回復の旅は、なりたい自分を探しながら、これからも続く。。。
物語論と比較神話学において、世界中の多くの民話や神話に共通する、主人公が日常から何らかの非日常に遷移し最大の試練を乗り越え宝を持って再び日常へ帰還する通過儀礼の構造である
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