風が吹きぬけていく。~宮崎駿と照葉樹林文化論~
ジブリ映画 もののけ姫の冒頭部分に出てくるアシタカの村が好きです。
時は室町時代。
ただ、ここは、縄文文化を色濃く受け継ぐ*蝦夷の一族の末裔の村
*(東北地方で大きな勢力をもっていた少数民族)
古代の雰囲気を持ち合わせる中世の世界観
茅葺き古民家など、昔の生活が好きな私にとっては、ロマンに溢れています。
昔の人はどうやって生活をしていたのだろう、どのような価値観だったのだろう、
考えるほど、わくわくしてきます🌕💭
宮崎駿監督は、蝦夷の村人たちの衣装について、ブータンやタイ北部の民族衣装を参考にして、楽しみながらデザインしたと言います。
宮崎駿監督は、かつてブータン王国に行ったことがあるそうです。
そのときの経験が、作品作りに活かされているのかもしれません。
宮崎駿監督は、もののけ姫をつくるにあたり、中尾佐助さんの照葉樹林文化論という考え方に影響を受けています。
この人間と自然の関係を大きな枠組みで捉えた考え方に出会い、宮崎監督は感動しました。
ここでいう東亜半月弧では、西の端をブータン、東の端を日本が当てはめられています。
アジア地域での壮大な文化の伝搬、生活様式の一致について言語化した中尾佐助の本について、宮崎駿監督は次のように語っています。
宮崎駿監督は、こうした自然観を得ることによって、日本の自然をテーマにしたトトロやもののけ姫の世界観を確固たるものにしていったと考えられます。
元来 日本は、周りを海に囲まれており、一見すると完全に閉ざされた世界のように感じます。
ただ、こうした文化や生活様式の伝搬について考えたとき、もっと壮大なアジア地域の歴史の流れを感じます。
かつて西日本に繁茂していた照葉樹林の原生林も今ではほとんどなくなっている とのことですが、屋久島をはじめ残っている森もあるということにロマンを感じます🌳🍃
読んでいただき、ありがとうございました🌔
寒いので暖かくしてください💭
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