シリコンバレーでのスタートアップ立ち上げ - ベンチャーキャピタルとの交渉や契約の際に参考にした書籍2冊
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シリコンバレーでのスタートアップ立ち上げ - ベンチャーキャピタルとの交渉や契約の際に参考にした書籍2冊

前回の note では、シリコンバレーでのスタートアップ立ち上げの話、共同創業者との出会いからメンバー集めなど、創業から解散までの経緯をざっくりと書いてみました。今回はもう少し詳しく、創業時に必要だったベンチャーキャピタルとの交渉や契約の際に参考にした書籍を紹介してみようと思います。

※ 前回の記事では分かりやすく表現することを優先してベンチャーキャピタルのことを『スポンサー』と表現していましたが、ここでは『ベンチャーキャピタル』もしくは『VC』という用語に統一しようと思います
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前回までの話はこちら↓↓

交渉するための知識

話は戻りますが2012年当時、私は日本でプログラマとして個人事業主ではなく法人という立場で独立して仕事をしていました。ゲームエンジンを作り始めた時はシリコンバレーで起業しよう、というような確たる決意があったわけではないです。そのため日本で法人を運営するための基礎的な会計や契約の知識はあったのですが、アメリカで交渉や契約をするための知識は全くありませんでした。

前回のノートでも言及しましたが、ファンドを作って会社を立ち上げるということが決まったのは私が VC や共同創業者と実際に会う前でした。私が最初に話したこの2人はどちらもいわゆるシリアルアントレプレナーで、投資家でもありました。コミュニケーションはメールやネットミーティングが主でしたが重要なことは対面のやりとり(ネットミーティング)が多く、提案に対して瞬間的に交渉できるよう準備しておく必要がありました。

少しでも事前知識を得ようと思って入手した本がこちら。

この本、めちゃくちゃ役に立ちました!この本を読んだだけで VC との交渉が上手くいくというわけではありませんが、VC だけでなく共同創業者とも同じコンテキストで話をするためにこのぐらいの知識は必要だと思います。私は使いませんでしたがビジネスプランを書き込むワークシートなんかもあって実用的な本だと思います。どのセクションもすごく良い内容なんですが、特に 『投資家たちが確信を得るための 101 の質問とその意図』というセクションはインタビューの際にとても参考になりました。

契約するための知識

シリコンバレーに限らず、契約ごとにはそれなりの前提知識が必要です。後で後悔しないためにも、やりがい搾取にならないためにも、不利な条件で契約しないように一言一句細心の注意を払う必要があるのは言うまでもないと思います。

私の場合は自分の法人を経由して契約するようにしたのですが、英語で契約をした経験は皆無だったので、以下の本を参考にしました。

いま見返してみてもこの本、良いですね!契約に際して重要な用語の解説はもちろん、外国との契約の際に問題になるソフトウェアの知的財産権の扱いなど、実践的で詳しいです。

私は今回自分で作ったプロダクトを元手に会社を立ち上げましたので、ソフトウェアの知的財産権をどうするのか、ということが重要な議題でした。

・ソフトウェアの知的財産権はどうするか?
・権利の移転の対価として何を得るか?現金?ストックオプション?
・ストックオプションの場合、何株をどういうタイミングで受け取るか?

などなど、交渉すべきことはたくさんあります。特にスタートアップの場合VC との力関係やエグジット戦略、それと「これから会社をどうしたいのか、自分はそれにどう絡んでいきたいのか」という部分も契約ごとに関わってくると思います。今回は VC が最初から乗り気だったこと、共同創業者が経験豊富だったこと、最初からエグジットを見据えた起業であったことから、交渉はしやすかったです。

シリコンバレーでの起業や契約の経験が無かった私がこの程度の付け焼き刃の知識でなんとかなったのは、交渉相手が良かった(性善説で接してくれる善良な人達と出会えた)からだと思います。私の場合はこの本だけでなんとかなりましたが、契約社会といわれるアメリカでの契約ごとって本当に怖いと個人的には思っているので、心配だったら本職の人(国際取引を扱う弁護士の人とか?)に相談した方がいいかもしれません。

ということで、簡単ですが当時私が参考にした書籍を2冊あげてみました。アメリカでの起業・交渉・契約の機会があれば参考にしていただけると嬉しいです。


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モバイル×クロスプラットフォームにフォーカスしているプログラマです。スマートフォン向けのゲームエンジン開発をしていました。