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コンピュータのプログラムとは何か?(2) 〜 プログラミング入門一歩前

前回の続きです。

前回は、

●コンピュータは電卓と同じ ”電子の力で計算する機械” の仲間である
●電卓より単純な計算しかできない。
●ただし、その単純な計算組み合わせることでより自由でバリエーション豊かなことができる

という機械であるというところで終わりました。

実際に、コンピュータは電卓より自由でバリエーション豊かなことができるゆえに、文書を作成したりネットサーフィンしたり音楽を聞いたりすることもできるわけです。

そこへ結びつけるのはまだ先として、ここでは、具体的に四則演算=足したり引いたりかけたり割ったりするより”単純な計算”とは何か掘り下げましょう。

単純な計算とは

そもそも”計算”とは何でしょうか?まず、コンピュータが行っている”計算”という作業を見てみましょう。

次の通りです。

コンピュータの行っている計算の例
数値を受け取る   処理    答えを出す 
   0  → コンピュータ → 0
   1  → コンピュータ → 1
   ...

Wikipediaを覗いてみましょう。計算の説明にはこうあります。

計算(けいさん)とは、与えられた情報をもとに、命題に従って演繹することである。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/計算

この例に照らし合わせると、

●「数値を受け取る」というところにある"0"が「与えられた情報」
●「処理」のところでコンピュータが行っているのが「命題に従う」こと
●このときの「命題」は一番上の計算例なら「0ならば0である」
●そのルールに基づいて「答えを出す」のが「演繹」
●この場合の答えは"0"

書くとややこしいですが、例えばリサイクルショップの店員さんを思い浮かべてください。

その店員さんがポケカのレアカードの買取表を見ながら、カードaなら200円ね、カードbならはい1000円ね、などと判断して仕分けしているようなものです。

足し算や掛け算よりもあまり頭を使わない単純な作業ではないでしょうか?

※誤解のないように。リサイクルショップのお仕事が単純と言ってるわけではないです。

ちょっとまって!ポケカの査定ならわかるけど、0 →0 とかってコンピュータ何にもしてないじゃん!

確かにそのようにも見えますね。

でも、何もしてないわけではありません。

例えば商社だって取り扱う商品だけをみれば、右から左へ動かすだけですが、何もしていないわけではありませんから。


ちなみにこのような計算を "情報処理" ともいいます。

まとめ

さて、いかがでしょうか?

”単純な計算”は少なくとも足したり引いたりかけたり割ったりするよりもシンプルですよね。何も考えずに命題(判断基準)に従って受け取った情報を処理して結果を渡すだけで済むのです。

これなら、人間の言葉を理解しない、複雑なことはできないコンピュータでも出来そうです。

ピタゴラ装置のように道具を組み合わせても可能でしょう。

さて次回は、

コンピュータはその単純な計算を組み合わせることで電卓とはレベルの違う、もっと自由で多様な計算ができるということでしたので、「計算を組み合わせる」ところから始めましょう。


令和2年12月8日  こちら昨夜は暖房が効きすぎるくらいでした。

更新履歴
2020.12.11 まとめ加筆

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