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あるPTA会長のコラム-家庭の教育力についてその2-

家庭によって違う教育力


 国内 どの地方でも少子化が進み、人口集中が起きている一部のエリアを除いて児童生徒数は激減しています。地域の深刻な問題ですが、統廃合などに至る前段階では 生徒に対する先生の多さなどから 贅沢な教育環境と言える期間が発生します。

 (余談ですが そのような状況の地域は当然乳幼児も少なく保育園や子供園などの待機児童問題など無い所もあり、仕事や居住の問題をクリアできれば深刻に悩まれている方には夢のような状況が待っているかもしれません。)

 贅沢とも思える少人数の教育環境には、大きなリスクもあります。少人数ゆえにこども同士の影響力が強く、それが良い方に働けば申し分ないのですが 悪い方に働けば非常に深刻さが増すようです。例えば5人クラスの中の一人が問題を抱えているとします。5人が励まし合って問題をクリアする力も強いのですが、2人..3人と同じ問題に悩むようになる傾向も強いのです。

 悪い影響は非常に悩ましいですが、影響を受けにくい家庭もあります。例えば不登校に対して、学校に行かないとどつかれる、遅刻だけでとんでもない説教があるのに不登校などありえない・・など 家庭教育というほどでもない昔ながらの力技が行使される家庭などです。「親父にも打たれた事が無いのに」というのが笑い話にならない時代ですので まずいと思われる節もありそうですが、抑止機能は発揮しています。(この力技的方法は おそらく太古から最近まで行われてきた捨て去られつつある教育の基本的な方法です。)

 一般の家庭の教育力など、時代の状況で簡単に変化する 定義づけすら曖昧なもの、その程度だと思います。そしてその程度のものが社会情勢と嚙み合わずとも折り合いをつけて これまでは なんとかやって来たのだと思います。
しかし子供だけでなく生活を取り巻く大きな変化や 学校の機能不全(※後述すると思います)を考えると、あやふやな折り合いに止まらず、嚙み合わせをしっかり考えて行かなければ非常にまずい事になると感じています。



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