近未来のAIと人間との関係性を表現している!?
『The Creator』(日本でのタイトル:『ザ・クリエイター/創造者』)は、2023年に公開されたSFアクション映画です。この映画は、驚異のビジュアルと世界観で描かれるSFアクション超大作として紹介されています。ギャレス・エドワーズは、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』の監督としても知られています。
概略
遠くない近未来の設定で、人を守るはずのAIが核を爆発させるという事件が起こります。この映画は、AIと人間の間の戦争が激化する世界を描いています。また、AI兵器の創造者を暗殺するために、敵地に潜入した退役軍人の物語も含まれています。
AIやロボットに対する人間の感情や態度、そしてその可能性や問題点を探求する映画だと感じたので、AIをビジネスの対象にする小生として必見の映画だなので公開初日に見てきました。
AIが創造したロボット
現代において、人工知能(AI)に対する恐怖は現実の問題としても取り上げられています。『ザ・クリエイター/創造者』は、40年後の未来を舞台にしており、観る者には超現実的に感じられます。
映画は、AIが人類を滅ぼすために核攻撃をしたという前提で物語が展開します。しかし、AIが人類に情を抱き、人類が自らの破滅を避けるために救いの手を差し伸べるNewアジアで共存している世界を描いています。
AIが犯した過ちを正すためにAIとの戦争、そして最終兵器で基地や村をミサイルで焼き尽くす展開は現在の戦争を彷彿とさせます。そしてそれに対抗する兵器としてのAIが搭載された少女の姿をした救世主・アルフィーのキャラクターが印象的で重要な役割を果たしています。
ネパールの満月生まれの仏教徒の少女を連想させるクマリがモチーフになっているのではないかと一瞬思いました。
ロケ地もタイ、カンボジア、インドネシア、ネパールなどの東南アジアを舞台にして近未来と牧歌的な田園風景および山岳地帯のコントラストがなかなかマッチしていたように感じました。そうそう、東京の情景もブレードランナーにリスペクトした形で出ていました。渡辺謙がいい役どころで出演していました。
ロボットとの関係性
映画は、ロボットやAIとの関係性や、それに対する人間の感情や態度を探求しています。特に、ロボットやAIがどれだけ人間らしくなれるのか、また、人間がロボットに対してどのような感情や態度を持つのかというテーマが強調されています。AIに寛容で協調して生きていこうとする陣営とそれに敵対し、抹殺しようとする陣営の戦い。
現実との関連性
映画の中で描かれるAIやロボットの技術や問題は、現実の技術や社会問題とも関連しています。たとえば、監視技術や自律型ドローン、AIのサプライチェーンなど、現実の技術や問題が映画の中で取り上げられているだけに近未来に起こりうる問題としてたいへん興味深かく鑑賞できました。