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Panasonicとnoteで開催した、「#自分にとって大切なこと」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年2月15日から約1ヶ月の間、大切にしていることについて語る「#自分にとって大切なこと」投稿コンテスト。期間中(2/15-3/15)には、23,130件もの作品をご応募いただきました!素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である福田恵里さん大丸拓郎さん木浦幹雄さんの3名と、Panasonic note担当による選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしました。

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グランプリ

■こども専用の鍬を作ったら、思ってた以上に楽しくて、気付きがあった

新潟に住む佐藤 可奈子さんのお子さんに訪れた「鍬(クワ)ブーム」。ふつうは「危ないから」と止めてしまうところですが、「失敗していいから挑戦しろ!」という師匠の言葉を思い出し、なんと子ども用の鍬を作ることに。そしてそこから事態は思わぬ方向へ進みます。思わず目尻がさがってしまう、お子さんのかわいらしい写真も印象的なこの作品が「誰かが大切にしているものにふれて自分の考えがアップデートされた点がすばらしい」(大丸さん)」「わくわくして読み進められる。希望を感じる内容」(福田さん)「共感性と独創性の高さ、そして読み物としてもおもしろい」(木浦さん)「枠組みをとっぱらって、一歩踏み出してみると、新しい可能性が広がっていく。何よりも人間自身に大きな可能性があるんだとあらためて気づかせてくれる作品(Panasonic note担当)」と評価を受け、グランプリに輝きました。

審査員特別賞(福田恵里さん賞)

■私はコピー機の前で泣いていた

地域に新しく干し芋加工所を作る計画に地元の意見が分かれ、調整は難航。楽しかった農業でさえ辛く感じるようになっていたところへ、風向きが変わるいくつかのできごとが起きます。挫折しかけた夢に再び踏み出す姿が鮮やかにそして前向きに描かれ、エンディングも印象的な作品です。佐藤 可奈子さんはグランプリとの2作品受賞となりました。

様々な人から非難や言葉のナイフを投げかけられても、それでも一歩一歩困難を乗り越え、周りの人たちとの関係性を取り戻しながら、ずっと夢だった干し芋加工所の開設に向けて何度も立ち上がる姿は、シチュエーションは違えど、多くの方々にとって自分の経験と重なる部分があると思います。できない自分に向き合うことは怖い。でもそれでもふと自分が固執していたものを手放してみると、気付ける大切な事がある。沢山の勇気をこの作品から頂きました。(福田恵里さん)

審査員特別賞(大丸拓郎さん賞)

■小さいお店で小さい私に注がれたこと

「私のお店は、30年の間にずいぶん変わった。それでも、大切なことは変わらない。小さい私に注がれたものは、ずっとずっと私の中にある。」出版社に就職して最初の仕事が原稿を書く先生とのやりとりだった、わたなべ ますみさんが、それを「小さいお店開いたようなもんや」と感じた理由、そして思い出した子どものころのワンシーンとは。はたらくことについて、読み手にも新たな気づきを与えてくれる作品です。

この作品では、筆者が小さい頃に家族が営む商店で見た風景から感じたことを、大人になってからの仕事に当てはめて考えた様子を綴っています。働く上で人の信頼を得ることは本当に大変ですが、それは時間をかけて商店に少しずつ常連さんが増えていく様子に似ているなと共感すると同時に、文章も読みやすく、テーマに対する答えも明確だったため、審査員賞といたしました。(大丸拓郎さん)

審査員特別賞(木浦幹雄さん賞)

■スポットライトを当てるのは

保護者として応援に来られなかった親たちに届けたいという思いから高校野球の写真を撮るようになった水野 うたさん。試合で活躍する姿だけでなく、ベンチの控え選手やマネージャーの姿も切り取り続けました。そしてあるとき、引退した選手の保護者から受け取ったメッセージと、そこから気づいたことは。ていねいに写真と向き合ってきたことがわかる作品です。

解像度が素晴らしく読んでいて思わず引き込まれる作品でした。娘さんがマネージャーをしている野球部の写真を撮影する中で、エースだけではなくチームメンバー全員を気にかけること。言い換えるならば光の当たらない場所にいる人にもスポットライトを当てること。作品の中でも言及されていますが、このことは社会の様々なシーンで大切なことでしょう。誰かが、ではなく私達ひとりひとりがもう少しだけでも意識すると、社会はもっと良くなるんだろうなと感じました。(木浦幹雄さん)

企業賞

■笑顔の魔法をかけてみたい

パティシエ兼ブランジェをしていたときの経験と気づきをつづった、みょーさんの作品です。仕事をしたことがあれば心あたりがある人も多いテーマをみょーさんならではのわかりやすいエピソードで描き、読み手に気づきをあたえてくれました。「100円の仕事に120円の感動を」ということばと、最後の一文も印象的です。

なにげない日常の中で起きた出来事。自分に置き換えても「もしかしたらあったかもしれない…」と読み進めていく上で「どきっ」とさせられる瞬間がある作品です。さまざまな「はたらく」がありますが、どんな場面においても大切にしたい本質を鮮やかに捉えていると感じます。毎日の中で、自分自身と約束していきたい「大切にしたいこと」をふと立ち止まって考えるきっかけをいただける作品でした。(Panasonic note担当)

■サラシを胸に巻いてた妹に、黄色いミモザの花を届ける

3月8日の「国際女性デー」には、大切な女性へ黄色いミモザの花を贈る習慣があります。池田あゆ里さんが妹さんに贈りたいと思った理由と、そのきっかけとなったできごとをつづった作品が企業賞に選ばれました。社会全体で取り組むべき課題について、自分のエピソードをもとにまっすぐに向き合う姿勢に感銘を受ける作品です。

衝撃的なエピソードから始まる作品で一気に引き込まれます。読み進める内に、内面の葛藤や苦しさが描かれ、読んでいて心がギュッと掴まれる瞬間があります。そんなときにおこったひとつの事件。そんなことがあるのかという驚きと息苦しさ。社会でも、小さな社会ともいえる会社の中でも 1人ひとりが自分らしく、安心して、いきいきと働ける世界をつくっていかなければならない。そんなことをあらためて強く思わせていただける作品でした。(Panasonic note担当)

入賞

各審査員からの総評

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■福田恵里さん

本当にどの作品も素敵で、心の奥深くの柔らかい部分にそっと触れてくるような、そんな温かい作品ばかりでした。自分にとって大切なことは、"信条"や"美学"なんて、そんな大層なものでなくていい。自分の生きてきた物語の中で、自身を形作ってきた一つ一つのエピソードや要素に目を向け、それを愛する時間を取ってほしい。
明確な正解も不正解もない、今の時代には、一人一人が自分にとっての大切なことを見つめ、信じ、生きることが、この時代を生き抜くすべなのかもしれない。そんなことを皆さんの作品から教えられた気がしました。


■大丸拓郎さん

審査を通して、いろいろな方の大切にしていることや、それを形作った原体験に触れ、良い刺激を受けることができました。僕自身、記事を書く中で、自分の人生の軸に対して、これまで考えてきたことやきっかけとなった出来事を整理して言語化できたことは自分を見つめ直す良い機会となりました。このコンテストが多くの人にとって考え方や生き方をアップデートする機会になればいいなと思います。


■木浦幹雄さん

どの作品もクリエイターの皆様のこれまでの生活や仕事の中から得られた経験などに触れつつ、各々が大切にしていることについての魅力的な文章や絵で構成されていました。今回のコンテストのテーマでもありますが、私達はひとりひとり自分にとっての大切なものがあります。そしてそれらは魅力的なストーリーとして、読み手に多くの共感や、インスピレーション、学びを与えます。今回の審査プロセスを通して多くの作品を読ませて頂き、改めてこの点について認識させられました。

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投稿期間は終了しましたが、自分にとって大切なことについて、改めて思いを馳せるきっかけになれればと思います。

他の投稿作品についても、こちらよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、Panasonic note担当からのコメントです。

この度はコンテストに参加いただきまして、誠にありがとうございます。今回「自分にとってたいせつなこと」をテーマとした理由は、「自分にとって大切なこと」を大切にしながら生きていくことを肯定したい。そのための選択肢のひとつが仕事、キャリアであってほしいと考えているからです。結果をみれば、想像を超える多くの素晴らしい作品に出会うことができました。note読者の方々、またクリエイターの方々にとっての考えるきっかけになってましたら幸いです。パナソニックとして、引き続き「仕事」に対する考え方、価値観に気付きがあるような、一段と深まるようなコンテストを企画してまいります。ぜひ、これからもよろしくお願いします。


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