2020年代の未来予想図_結果発表

4つのウェブメディアとnoteがコラボした、「#2020年代の未来予想図」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2019年12月18日から約1ヶ月半開催した、2020年代の未来予想を語る「#2020年代の未来予想図」投稿コンテスト。期間中(12/18-1/31)には、4,408件もの作品をご応募いただきました!たくさんのアイデアあふれる素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

withnews、BuzzFeed Japan、Business Insider Japan、BLOGOSによる選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしました。

●withnews賞:「障害者」という言葉の先へ / 篭田 雪江(かごた ゆきえ
●BuzzFeed賞:VRおじさんの初恋 / 暴力とも子
●Business Insider賞
オウンドメディア部門:「共感」でお金を集める時代は終わった? 2020年代のクラウドファンディング論 / READYFOR note
個人部門:週5で晩ご飯テイクアウトサービスを使い始めて1ヶ月経った / ムラキ
●BLOGOS賞:言葉に踊らされるな。自分で考え、よく生きよ。―技術発展と、私たちー / hana

以下、審査員からのコメントです。

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withnews賞

「障害者」という言葉の先へ / 篭田 雪江(かごた ゆきえ)

受賞理由
筆者は車いすユーザーです。障害を抱えた人たちが働く職場の情景から始まる文章は、世の中を揺さぶった惨事へ、そして再び個人の思いへと戻っていきます。怒りだけでも、戸惑いだけでもない。一言では表現できない筆者の問いかけが、何度も頭の中で繰り返されました。「障害者」という言葉の先へ、という問いを一緒に考えたいと思い、たくさんの応募作の中から選ばせていただきました。
全体の講評
「#2020年代の未来予想図」という「tag」がついた投稿が4千以上も集まりました。「tag」は、すでに集まっているものを整理するためだけでなく、何かを集める時の原動力にもなることを教えてもらいました。

現代社会では、様々な人の多様な価値観が大事にされるようになっています。同時に、趣味趣向の細分化が進み、時にそれが分断を招いているとも言われます。自分たちの気持ちを大事にしながら、異なる世界と前向きにつながるにはどうすればいいのか。

今回、異なるメディアが、たくさんのnoteユーザーと「tag」を介して出会うことができました。4千という数は、「tag」によって生まれるゆるやかな一体感が生み出す価値の現れだと感じています。人と情報を媒介するメディアの役割についても、あらためて学ばせもらいました。素敵な「tag」体験でした。
(withnews編集長 奥山晶二郎)
副賞
受賞作品の掲載と、連載に向けた企画会議の設定(原稿料あり)

BuzzFeed賞

VRおじさんの初恋 / 暴力とも子

受賞理由
読ませる展開で、全72ページという長さを感じさせません。Twitterでも拡散され、「ガチで泣くやつ」「刺さった」「文学でした」といった反響が広がりました。

作者の暴力とも子さんは「バ美肉おじさん」(バーチャル美少女を受肉したおじさん)という極めて今日的な現象から想像を膨らませ、今と地続きの「ありそう」な未来像をリアリティーをもって描き出しています。

寂れてしまったバーチャル・ワールドで、現実に疲れた孤独なおじさんが恋に落ちるという筋立ても、「ホコリをかぶった未来観を、あなたの表現でアップデートしてみませんか?」という募集要項の投げかけに、ピタリと呼応するものでした。
全体の講評
BuzzFeed賞は漫画が対象ですが、残念ながら漫画作品の応募数はあまり多くありませんでした。このため、「上限30ページ程度」「未発表の作品に限る」といった募集要件を緩和し、候補作を広げて選考しました。

「#2020年代の未来予想図」というテーマに合致していることや、オリジナリティー、漫画表現としての面白さを特に重視しました。

未来を感じさせる「設定」やアイディアを盛り込んだ作品は無数にありましたが、受賞作品は設定にとどまらず「人間」をしっかりと掘り下げて描いている点が、高い評価につながりました。
(BuzzFeed Japan カルチャーチーム記者・編集者 神庭 亮介)
副賞
受賞作品はBuzzFeed Japanで紹介し、受賞者のインタビューも掲載いたします

Business Insider賞

【オウンドメディア部門】

「共感」でお金を集める時代は終わった? 2020年代のクラウドファンディング論 / READYFOR note

受賞理由
新しい経済のあり方として注目されて来たクラウドファンディングの次のトレンドを具体的な事例で描かれていて、時代の半歩先をいく視点がありました。また「共感」こそが力という昨今のSNSの流れを「終わった」として注意を惹きつける描き方など、視点も編集も惹きつけるものがありました。

【個人部門】

週5で晩ご飯テイクアウトサービスを使い始めて1ヶ月経った / ムラキ

受賞理由
大変な反響を受けたように、リモートワークや共働き家事分担など今の時代のキーワードを散りばめ、「体験したこと」を軸に、つまり取材を元に描かれているところに説得力がありました。人々が「ふんわり感じていること」への具体的なレポートになっており、価値を感じました。
全体の講評
SNS、AI、ポスト大量消費社会、人生100年時代、働き方の変革など、2020年以降に注目がますます高まりそうなキーワードを多くの方が共通してあげられている中で、noteというプラットフォームに集まる感性の豊かさ、時代の気分をすくい取る視点の鋭さを、改めて実感しました。

ただ、同時に多くの方が「キーワード」をさぐり当てる力を持っているので、そこから先、どれだけそのキーワードが自分ごと化できているか、自分の体験や取材に裏付けられているかという点で、作品の仕上がりの違いが生まれたと思います。

キーワードから連想されるテーマがあまりに主観的過ぎても読者を置いてきぼりにしてしまいますし、逆に AI・働き方などふんわりした言葉だけで論を進めていっても、どこかで読んだような話になってしまうのも事実です。
ファクトと思索、そのバランスがうまく取れている作品が、読む人の心にもう一歩踏み込む力を持っていると感じました。
(Business Insider Japan副編集長 ・滝川麻衣子、記者・西山里緒)
副賞
受賞作品は、媒体での作品ご紹介と、Business Insiderでの継続的な執筆に向け、「①担当編集者による完全サポート1〜2カ月間」または「②2020年に実施予定のBIライター養成講座全4回への参加権利」を提供します

BLOGOS賞

言葉に踊らされるな。自分で考え、よく生きよ。―技術発展と、私たちー / hana

受賞理由
文系大学院生という立場から、テクノロジーが発展する世の中で人間に必要なものを問いかけている点を高く評価しました。
編集が伴走することで、これから面白い連載を作ることができるのではないかという期待から、受賞作に選ばせていただきました。
全体の講評
4千件以上もの投稿を読み込む中で感じたのは、投稿してくださった皆さんがこれからの時代に強い期待や希望を持っているということでした。

不安を感じるニュースが世界中で報じられるなかで、エネルギッシュかつ前向きな投稿が多数集まったことは、特筆すべきだと思います。加えて、当事者の立場から「世の中を変えたい」という声がいくつも上がったことも今回のコンテストの特徴だったのではないでしょうか。

個人的にも、書き手のみなさんのパワーに圧倒されっぱなしの審査となりました。
(BLOGOS編集部 村上隆則)
副賞
受賞作品の掲載+全6回の連載(原稿料あり、内容については応相談)

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すでに投稿期間は終わってしまいましたが、2020年代がどんな時代になるか、改めて考えていただくきっかけになれればと思います。

他の投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。
「#2020年代の未来予想図」応募作品一覧

各メディアについて

▼withnews

2014年にスタートした朝日新聞のスマホ世代向けウェブメディア。日頃の取材から感じた新聞記者の問題意識を「顔が見える」体験やルポなどで発信。社外のライターさんの連載も多数あり、新聞の枠にとどまらない新しい報道を模索しています。 https://withnews.jp/

▼BuzzFeed Japan

BuzzFeed JapanはBuzzFeedとヤフーによる合弁会社として2015年8月に設立、BuzzFeedの日本版「BuzzFeed Japan」は2016年1月に創刊されました。
BuzzFeed Japanは、ニュース、エンターテインメント、ライフスタイルなど幅広いジャンルのコンテンツをSNSなどを通じて月間3000万人以上のオーディエンスに届けています。また、BuzzFeed Kawaiiや料理動画メディア「Tasty Japan」も運営しています。
BuzzFeedは人々の生活に、ポジティブな影響を生み出すメディアであることを大切にしています。 https://www.buzzfeed.com/jp

▼Business Insider

Business Insiderは米国ニューヨーク市に拠点を置くビジネスニュースサイト。2017年1月、日本版として『Business Insider Japan』が創刊。ミレニアル世代のビジネスパーソンを主要ターゲットに、政治、経済、金融、テクノロジー、企業戦略、スポーツなど幅広い分野のニュースを日々配信しています。現在、日本はじめ世界18カ国で展開しています。 https://www.businessinsider.jp/

▼BLOGOS

LINE株式会社が運営するBLOGOSは、社会問題、時事問題について執筆する数多くのブロガーの記事を掲載したニュースサイトです。そのほか、オリジナルコンテンツとして特集や連載、ニュース記事など、さまざまなコンテンツを配信しています。 https://blogos.com/


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