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古典文学に探る季語の源流(全12回の連載)

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俳句結社「松の花」の結社誌に連載しているコラム『古典文学に探る季語の源流』をnoteにも転載しております。2020年は奇数月の号、2021年は偶数月の号に掲載した記事を合わせ、毎… もっと読む
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2022年2月の記事一覧

古典文学に見る季語の源流 第13回 春はネモフィラ?〜連載の終わりに〜

古典文学に見る季語の源流 第13回 春はネモフィラ?〜連載の終わりに〜

春の花といえば、何か。梅? 桜? 藤? 花壇のチューリップ、道端のたんぽぽを思い浮かべる人も多いだろう。

先日、ある女子大生と話していると、
「春は皆ネモフィラを見に行き過ぎなんですよ。まぁ、私も行くんですけど」
という話が出た。今や、「春はネモフィラ」という人が少なからずいるようなのだ。

確かに、丘一面に咲いたネモフィラの青の絨毯は美しい。でも、春の代表的な花とまでは思わない、というのが、三

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